自然保護

クリスマス・バード・カウント

national audubon society米国全州で、毎年12月半ばから1月初旬の間の1日に、鳥の個体数や種類を一斉に数えて記録します。カナダ、中米・南米の一部、バミューダ、西インド諸島、太平洋諸島でも行われます。毎年約1800ヶ所の調査地で5万人以上の人が参加しています。この行事をChristmas Bird Countと呼びます。

米国オードボン協会(National Audubon Society)が事務局となって行われていて、1900年から現在までの記録は 米国オードボン協会のウェブサイトで見ることができます。 このような記録は、鳥類学上、西半球に生息する鳥たちの状況と分布を把握するための貴重な資料となっています。19歳以上の参加者は、各自5ドルを寄付します。これがChristmas Bird Countのデータの収録や分析などの運営資金となっています。

19世紀ごろのハンター達はクリスマスを祝って狩をし、より多くの鳥や獣を持ち帰った人が勝者となったそうです。「Side Hunt 」とよばれるクリスマスの伝統的な行事だったそうです。しかし、19世紀末には、フィールド観察者や科学者が、乱獲により野鳥の個体数が減少したことに気づき始め、自然保護への関心と動きが高まり始めました。そして、オードボン協会の会長でもあった鳥類学者Frank Chapmanが1900年のクリスマスに、鳥や獣を撃ち殺すのではなく、見た鳥の数を数え調査することを新しい伝統とすることを提案しました。その日Frank Chapmanと熱心な27人のバードウォッチャー達が、北米を中心とする25ヶ所で調査を行いました。それ以来、毎年行われています。ハワイでは1944年から行われています。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。

2006-12-15 | Posted in 自然保護No Comments » 
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