自然保護

地球温暖化と蚊による被害

ハワイ固有の森の鳥たちを絶滅の危機にさらしている最大の原因は、鳥マラリア(Avian Malaria)と鳥ポックス(Avian Pox)という病気です。ハワイには元来、蚊は存在しませんでしたが、19世紀に西洋人たちの渡来とともに蚊が侵入してきました。鳥マラリアや鳥ポックスは、その後、人間が持ち込んだ鳥たちに感染して浸入してきました。ハワイ固有の鳥たちは、これらの病気に対する対抗力がないので、多くの種が絶滅してしまいました。現在残っている種は一部を除いては全て、蚊のいない高地に住んでいます。森が残っているところで、なおかつ蚊のいないところにしか住めないのです。
地球温暖化とともに、蚊が住む範囲が高所に広がってきています。ハワイでは、西洋人が持ち込んだセイヨウイノシシが森に繁殖しています。野ブタは森を荒し水溜りを作ります。特に森に生える木生シダの内部のでんぷんが好物で、シダを押し倒し内部を食べてしまいます。そうすると残った外側の硬い部分に雨水が溜まって、ボウフラが成長するための最適な場所となってしまいます。
ハワイ島では、アマキヒという鳥が鳥マラリアに対する免疫を持つようになり、特定の地域では標高が低いところでも見かけるようになりました。しかし、これは特別な例のようです。ハワイ島のように高い山がないカウアイ島では、年々、鳥の個体数がどんどん減少しています。ハワイ島では、カウアイ島よりも高所に森がありますが、牧場となってしまい森がなくなっている場所も多いのです。
ハワイの森に住むハワイ固有の鳥たちは、現在とても大きな危機に直面しています。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。


2007-04-09 | Posted in 自然保護No Comments » 
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