自然保護
ビニール袋
イギリス南西部デボン州(Devon)の、人口約1553人の小さな町、モッドバリー(Modbury)では、2007年5月1日より、スーパーマーケットなど全ての店でビニール製の買い物袋の配布が中止されました。これまでにビニール袋を使っていた全店(43店)が、リサイクルバッグに切り替えました。買い物客は、再生綿の袋は1袋£1.50 から £3.95で、またコーンスターチから作られた100%生分解可能な袋や、リサイクルできる紙製の袋は1袋5pから10pで購入できます。ジュート製の袋も市販されるそうです。
モッドバリー(Modbury)出身のカメラマン(野生生物の写真家)であるレベッカ・ホスキングさん(33才)が、ハワイ諸島の人々と海洋生物が直面している問題に関する"Hawaii-Message in the Waves"というドキュメンタリーを撮影した際に、海洋生物がプラスチックやビニールの海洋ごみを飲みこんだり、海洋ごみに絡まって死んでしまうなど、海洋ごみがもたらす大きな被害の深刻さにショックを受け、地元に戻って、スーパーマーケットなどで配布されているビニール袋の廃止へと働きかけたのがきっかけです。
モッドバリー(Modbury)での"Plastic Bag Free Zone"の試みは、これはイギリスだけでなく、ヨーロッパで始めての試みで、少なくとも半年は続ける予定だそうです。
海洋ゴミの90%近くはプラスチック製のものです。ごみ処理場などから風に飛ばされるごみの47%はプラスチック製のもので、その多くはビニール袋です。平均して、わずか12分間ほどしか使わないビニール袋が原因で、毎年10万もの海洋生物が命を失っています。
このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。
コメント2件
Kumiko | 2007.05.17 20:10
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無駄なごみって、ほんとうに多いですよね。それに害になるごみが多いですよね。
日本は、袋を使わないことによってポイントが貯められたり、袋が有料になっているところもあるのですね。ごみの分別をしっかりとやっていますよね。その点ハワイは恥ずかしいぐらい遅れています・・・
それに、オアフ島のごみは、今後アメリカ本土に送ろうという方向に向かっているのです。ゴミ処理場(埋め立て)を増やさないといけないし、島で処理をするよりも、アメリカ本土に送る方が安いそうです。だけどねえ・・・私は複雑な気持ちです。
Terumi | 2007.05.17 19:48
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日本でもビニール袋(プラスチックごみ)が問題になっていますよ。
私も買い物に行ったら、なるべく
「袋いりません」と言うようにしています。
お店によっては「袋いりません」でポイントがもらえたりするので、そのおかげでポイントを貯めている主婦の方たちも布袋持参の人が増えてきました。
ビニール袋が有料のお店もあるくらいですからね。
人間にとっては年々便利になっていく世の中ですが、自然界の生き物にとっては日増しに不便に生きるのが困難になっていきます。
これが弱肉強食だと言うのでしょうか。
そんな世の中は嫌ですよね。