お勧めの和書
「宇宙へのまなざし」
2010年3月18日、国立天文台ハワイ観測所(すばる望遠鏡)のスタッフ3人とバードウォッチングにでかけました。時々小雨も降ったりしましたが、色んな鳥を観察することができました。約6時間森の中にいました。
ご一緒させていただいたのは、すばる望遠鏡のMOIRCS(モアックス)という多天体近赤外撮像分光装置の開発メンバーのひとりである鈴木竜二さん、 同じくすばる望遠鏡のCOMICS(コミックス)という冷却中間赤外線分光撮像装置のサポートアストロノマーである藤吉拓哉さん、2009年のRCUH Employee of the Yearに指名された事務室の中野稚子さん。(余談:3人ともとても気さくで愉快な人達です。ヒロを出発してからヒロに戻るまで、一杯笑わせていただきました。)
お礼にとMOIRCSが捉えたオリオン大星雲の近赤外線画像をプレゼントしていただきました。すっきりとした額に入っていて、画像がひときわ美しく輝いています。MOIRCSは東北大学と国立天文台が共同で開発した観測装置で、2004年に始動し、一度の観測で広い領域ができるようになりました。この画像のオレンジ色の部分は水素分子による発光を表しているそうです。大質量の星が形成されている場所です。
鈴木さんは先月末すばる望遠鏡から離れ、TMT30m望遠鏡のプロジェクトのためにカリフォルニア州へ移られました。新しいプロジェクトでのご活躍とご健勝をお祈りします。口径30mの巨大な瞳が宇宙を見つめて多くの新発見が発表される日が待ち遠しいです。
去年、国立天文台ハワイ観測所から頂いた「宇宙へのまなざし」という本のことを思い出しました。1999年にハワイ島マウナ・ケア山で遠い宇宙からの光と捉え始めたすばる望遠鏡。世界トップレベルの研究成果を次々の発信してきた過程で捉えた天体画像を収録した本です。MOIRCSが捉えたオリオン大星雲の近赤外線画像は12ページと13ページに大きく載っています。
宇宙へのまなざし
すばる望遠鏡天体画像集
(2009/10/01)
国立天文台
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コメント2件
Kumiko | 2010.04.19 13:10
SECRET: 0
PASS: b4dee3df511b5ce2d6630c4d13a9beae
すばる望遠鏡山頂施設の案内をするたびに、すばるへの誇りと、すばるのプロジェクトに携わっている人たちへの誇りが高まります。
mtng | 2010.04.19 12:14
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
いい本を紹介してくれてありがとう。まだ細かくは見ていませんが、他の同種の本と比べて写真の迫力が違うように思いました。随分前にも書きましたが貴女がスバルの中で英語でガイドしているのを見かけたことがあります。