トレッキング旅行
西山ハイキングクラブ 25周年記念海外山行 感想文 「常夏の島 ハワイへ」より (7)
マウナケアのサンセットと星空観測に感動して
マウナケアに車で登る途中、マウナロアの長い長い裾野を持つ美しい山が見える。あたり一面は溶岩で覆われているが、少し小高い丘にはハワイ原種の植物が残っていた。(その丘には溶岩が到達できなかった為)さらにその先のマウナケア山への途中「銀剣草」という不思議で貴重な植物を観察する。保護の為に金網で簡単にとり囲んでいるだけだった。ガイドさんはその保護の安易さをなげいていた。殆ど何もない大地に地中から噴出物が参加して赤い色をしているいくつもの小墳丘と銀剣草、まさに月世界のように感じた。
4205mのマウナケア山頂はさすがに寒い。温かい服は持参していたが、更に防寒用コートを借りて、サンセットが良く見える小高い墳丘に登る。登るとすぐに各国の天文台を背景に太陽が沈みはじめる。素晴らしい日没だった。頂上から下り2500m地点での星空観察は満点の星。日頃見る事の出来ない星が見てとれる。北斗七星、S字のさそり座、南十字星、白鳥座etc
ガイドさんの用意された望遠鏡は、我々の望遠鏡では見えない星雲の中の小さな数々の星たちを捉えていた。大満足だった。
ガイドの長谷川久美子さんの豊富な知識と説明は、私達の知的好奇心を大いに満足させてくれるものだった。
私達だが日本で2500mの森林限界を超えると、いつも高山病になるため、この山行への参加にためらいがあった。医者から高山病予防の薬(ダイアモックス)を処方してもらい、前日と当日に服用し何とか登る事が出来た。しかし4200m地点では両腕に電流がピリピリ流れているようで心配した。2500m地点ではピリピリは直っていた。
最後に東日観光の全さんには丁寧な対応をしていただき安心して旅をすることが出来た。感謝しています。有難うございました。