自然観察旅行
ハワイ島の自然観察旅行
<<藤井奈保子さんの紀行文です。>>
ハワイの自然に関しては驚かされることが多く、多種多様の動植物や、現在も活動中であるキラウェア火山の爪痕や溶岩ドーム、星空ツアーでの「すばる」の鮮明な輝きや、星がありすぎるという印象がしてしまうくらいの澄み切った夜空など、たくさんの感動があった。そんなハワイの自然環境も海外から持ち込まれた動植物によって、ハワイの古来種が減ってきてしまっていることや、家具や建物などの材料として、ウクレレに使用される立派なコアの大木が大量に伐採されてしまった為、現存しているのは幹も細く曲がってしまっている木のみであるという事実は、皮肉であると共に残念なことだと思った。そんなことを知った後で、ビーチで発見したハワイの古来の花の伝説が素敵であった。その花は、花びらの枚数が本来あるべき数の半分しかない。山に咲く花で同じく半分しか花びらがない花があるそうだが、その伝説は、その二つの花を男女に見立てて、別れと再会を予言する話であったと思うが、そのビーチに咲く花の白さが鮮明に心に残った。火山に関しては、地中から立ち上る水蒸気、溶岩ドー一ムの巨大さ、一瞬にして炭化した木、ペレの涙と呼ばれる溶岩の粒や、溶岩で固まった地面を割って生えているオヘロベリーなど、大地の驚異や力強さや息づかいを感じた。
2005-12-30 | Posted in 自然観察旅行 | Comments Closed