自然保護

北西ハワイ諸島は海洋国家遺産です。

NWHI

ハワイ諸島は北緯19度から29度に渡り北西に連なるアメリカ合衆国領の島々です。
一般的にハワイ州の主要な島として知られているのは、南東ハワイ諸島の8つの島です。これらの島々は最南東にある最も若い島から順に、ハワイ島(Hawai‘i)、マウイ島(Maui)、カホオラウェ島(Kaho‘olawe)、ラーナイ島(Lāna‘i)、モロカイ島(Moloka‘i)、オアフ島(O‘ahu)、カウアイ島(Kaua‘i)、ニイハウ島(Ni‘ihau)です。
北西ハワイ諸島には、以下のような無人の小さな島や環礁や暗礁があります。  
   ニホア島(Nihoa Island)           
        ハワイ語名:モクマナ(Mokumana)
   ネッカー島(Necker Island)           
        ハワイ語名:モクマナマナ(Mokumanamana)   
   フレンチフリゲート瀬(Frenchi Frigate Shoals)           
        ハワイ語名:モクパパパ(Mokupapapa)   
   ガードナー尖礁(Gardner Pinnacles)           
        ハワイ語名:プハホヌ(Puhahonu)   
   マロ礁(Maro Reef)           
        ハワイ語名:ナルカカラ(Nalukakala)   
   レイサン島(Laysan Island)           
        ハワイ語名:カウオ(Kauo)  
   リシアンスキー島(Lisianski Island)
        ハワイ語名:パパアポノ(Papa`apoho)   
   パールアンドハームズ礁(Pearl and Hermes Reef)           
        ハワイ語名:ホロイカウアウア(Holoikauaua)   
   ミッドウェー環礁(Midway Atoll)           
        ハワイ語名:ピヘマヌ(Pihemanu)   
   クレ環礁(Kure Atoll)           
        ハワイ語名:カネミロハイ(Kanemiloha`i)
ジョージ・W・ブッシュ大統領は、2006年6月15日に、北西ハワイ諸島とその周辺海域を国家遺産(ナショナル・モニュメント)に指定しました。対象地域の広さは約36万平方キロで、世界最大の海洋保護区です。(日本の国土面積は約38万平方キロで、オーストラリアのグレートバリアリーフは約35万平方キロです。)
北西ハワイ諸島では、陸地は少ないですが、1千400万を超える海鳥たちの産卵地であり、絶滅危機種の陸鳥4種の生息地でもあります。ハワイ諸島に生息するアオウミガメの約90%が北西ハワイ諸島で産卵します。絶滅危機種であるハワイモンクアザラシの生息地でもあります。
北西ハワイ諸島のサンゴ礁は多種多様な生物の宝庫で、そこに生息する7000種を超える海洋生物の約25%はこの海域にしか生息しない固有種です。パールアンドハームズ礁、ミッドウェー環礁、クレ環礁では50%以上が固有種です。
かつては南東ハワイ諸島にも生息していたけれども、現在は殆ど見かけなくなってしまった種も、北西ハワイ諸島では、まだたくさん生息していますし、大型魚やサメは釣りが盛んな南東ハワイ諸島よりも15倍近く多いそうです。また、水槽で飼育するための熱帯魚として人気のある魚たちも、南東ハワイ諸島では減少してしまいましたが、北西ハワイ諸島では、今でもたくさん生息しています。
ニホア島とモクマナマナ島は聖地でもあります。ニホア島には88、モクマナマナ島には52の文化的遺産があります。
環境保護対策は、米国海洋大気局(NOAA)、米国内務省魚類野生生物局(FWS)、ハワイ州政府の管轄です。
無許可での船舶の通行、観光、商業活動、野生生物の持ち出しは禁止され、今後、動植物の保護だけではなく、貴重な文化的遺産の調査や保存も強化されます。
2006年に北西ハワイ諸島とその周辺海域が北西ハワイ諸島海洋国家遺産(Northwestern Hawaiian Islands Marine National Monument)と指定され、2007年にパパハーナウモクアーケア海洋国家遺産(Papahānaumokuākea Marine National Monument)と改名されました。2010年にはユネスコ(UNESCO)世界遺産として選ばれました。文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えている複合遺産です。
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北西ハワイ諸島における自然保護の歴史
空から見る北西ハワイ諸島
Aerial  Papahānaumokuākea

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このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。

2006-09-27 | Posted in 自然保護6 Comments » 

コメント6件

 takahasi | 2008.08.05 12:19

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北西ハワイ諸島に観光で行くことは出来ないのでしょうか?

 Kumiko | 2008.08.06 1:22

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ミッドウェー環礁でボランティア活動をすることができますよ。私は子育てが終わったら、ぜひやってみたいなって思っています。http://www.fws.gov/midway/refuge/volunteers.html

 Rie | 2012.05.07 18:49

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Kumikoさん、こんにちは
お元気ですか?
今日、北西ハワイ諸島にて昼寝をしている可愛いハワイアンモンクアザラシとアオウミガメの写真をみました。
それと、同時に北西ハワイ諸島に震災瓦礫が漂着して、すでに保護されている海洋動物たちに影響を与えているのではないか・・・と気になりりました。
情報収集不足なのですが、実際どうなのでしょか・・・・?
と、北西ハワイ諸島について検索してたらKumikoさんのブログにたどりつきました、なるほどです。。

 長谷川久美子 | 2012.05.08 11:42

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元気ですよ~。Rieさんもお元気でしょうか。
北西ハワイ諸島に震災瓦礫がすでに漂着してきていてもおかしくないですよね。私のところも情報不足です。今まで漂流してきていたゴミと今漂流してきているゴミと、今後のゴミと比較してはっきりとした違いが分からないと震災のときのものかどうかが判別できないのではないでしょうか。最低1年ぐらい前からのデータと比較していく必要があるのだと思いますよ。

 Rie | 2012.05.08 20:10

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そうですね、1年前くらいのデータと比較していく必要があるのですね。
震災以前から、北西ハワイ諸島には人間の出したゴミが流れ着いてきて、動物たちの生活に影響を与えてしまっていたのですね。
いつの日か、人間が介入せず、古代のような自然環境で動物達が穏やかに住める世界に戻るといいなぁ。
私も役に立てることあったら、ボランティアしてみたいなと思います。
Kumikoさんお元気でよかった!
私も元気にしてます。3か月前に、介護していた愛犬が天国に旅立ち寂しい日々が続いてましたが、また新しいスタートなのかな・・・と思ってます。

 長谷川久美子 | 2012.05.09 16:24

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そうなんです。震災以前から、北西ハワイ諸島にも、南東ハワイ諸島にも、色んな国々からのゴミが漂流してきていましたからね。私は震災が起きた数年前に、フジツボがついた色あせたママレモンの容器をハワイ島の海岸で見つけましたよ。
Rieさんもお元気なようでよかったです。Rieさんの愛犬がRieさんを天国から見守ってくれますように。

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