植物

ハワイ固有植物

Clermontia hawaiiensis

この花は、キキョウ科(Campanulaceae)のミゾカクシ亜科(Lobelioideae)クレルモンティア属のひとつClermontia hawaiiensisです。ハワイ固有植物のひとつです。
ハワイ諸島は、米国領土のうちの、たった0.2パーセントの面積ですが、米国の絶滅危機にさらされている植物のうち42パーセントがハワイ固有植物です。
ハワイ固有植物の半分近くが、絶滅の危険性の高さは様々ですが、絶滅のおそれがあります。約180種は個体数が50以下しか残っていません。
ハワイ諸島は世界で一番孤立した島々です。海洋島の固有植物は、もともとは遠く離れた陸地から風や海や渡り鳥や迷いこんできた鳥と共に偶然に渡ってきた植物が、新しい環境に適応して、隔離された特有の環境で、固有植物となったものです。生育地が局所的な種も多いです。生育競争力が弱く、急激な環境変化にも弱い種が多く、もともと個体数が少ないという植物もたくさんあります。
地球の誕生以来、多くの植物が生まれ絶滅していきましたが、現在は数十年や数百年という短い期間に、環境や社会の変化によって、かつてない速さと規模で絶滅が進んでいます。ハワイも例外ではありません。それどころか世界一絶滅危機にさらされている植物が多いところです。
施設で繁殖して自生地に植え戻す努力を行っています。自生地の環境を取り戻す努力も行っています。手遅れにならないように「今」やらなければいけないことです。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。

2007-04-12 | Posted in 植物No Comments » 
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