鳥
ヨーロッパで観察した鳥たち
2007年6月20日にイギリス・ロンドンのガドウィック空港に到着してから、7月4日にドイツのフランクルト空港を発つまでの2週間に観察した鳥のリストです。訪れた国は、イギリス、フランス、オーストリア、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツの7カ国で、交通手段は大型バスでした。
イギリス・ロンドンに到着して、まずウィンンザー城に行きました。エリザベス女王がお城から出てこれれるのを待っている間、とても綺麗な鳥の声が聞こえてきました。どんな鳥なんだろう、どこにいるんだろう・・・、探してみましたが、姿は見えませんでした。次の朝、ホテルの部屋の外からも同じ声が聞こえてきました。その鳥の声を聞いたときの感動も、その鳥の姿が見れたときの感動も忘れられません。その鳥はクロウタドリでした。ヨーロッパ滞在中、どこの国にいっても、この鳥の綺麗な声を聞くことができました。この種を観察してから、他にはどんな種がいるんだろう、どんな泣き声が聴けるんだろう、わくわくと胸が弾みました。
ウィンンザー城の側にはワカケホセイインコ(Psittacula krameri)もいました。イギリスでも繁殖していると聞いて驚きました。ハワイでも繁殖しているところがあります。ハワイではRing-necked Parakeetとは呼ばず、Rose-ringed Parakeetと呼んでいます。
私にとって初めてのヨーロッパ旅行だったのですが、観察した鳥たちは、ほぼ全種、私にとって生まれて初めて観る種だったので感動の連続でした。 計32種を観察することができました。
バードウォッチングが目的で旅をしたわけではないのですが、これだけの種が観察できたこと。観察した種で、移入種なのはワカケホセイインコだけ。その他の種は全て元来そこに生息する種だということ。そういう鳥たちは、ホテルの近くや、公園や、観光名所などにもいて、人間の日常生活の場の近くに住んでいるということ。うらやましく思いました。なぜならハワイでは、人間の日常生活の場の近くに住んでいる鳥たちは、キーラウエア火山の山頂付近の森など特定の場所を除いては、ほぼ全種が移入種だからです。 固有の希少種の宝庫であった世界一孤立した海洋島ハワイは、いまや外来種・移入種の宝庫となっています。
参考にした本は、
Pocket Guide to the Birds of Britain and North-west Europe
Chris Kightley、Steve Madge、 Dave Nurney (1998/01)
Yale University Press
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以下は、イギリス(E)、フランス(F)、オーストリア(A)、イタリア(I)、スイス(S)、リヒテンシュタイン(L)、ドイツ(G)で観察した鳥のリストです。
英名(和名), 学名, (観察した国)
Cormorant (カワウ), Phalacrocorax carbo (E)
Little Egret (コサギ), Egretta garzetta (F)
Mallard (マガモ), Anas platyrhynchos (E/S/A)
Common Buzzard (ノスリ), Buteo buteo (F/S/A/I/G)
Coot (オオバン), Fulica atra (S/A)
Mediterranean Gull (ニシズグロカモメ), Larus melanocephalus (I)
Black-headed Gull (ユリカモメ), Larus ridibundus (F)
Herring Gull (セグロカモメ), Larus argentatus (E/F)
Yellow-legged Gull (キアシセグロカモメ), Larus cachinnans (I)
Collared Dove (シラコバト), Streptopelia decaocto (E)
Rock Dove (ドバト), Columba livia (E/F/A/I/S/L/G)
Stock Dove (ヒメモリバト), Columba oenas (E)
Woodpigeon (モリバト), Columba palumbus (E/F)
Ring-necked Parakeet (ワカケホセイインコ), Psittacula krameri (E)
Pied/White Wagtail (ハクセキレイ), Motacilla alba (E/F/S/A)
Robin (ヨーロッパコマドリ), Erithacus rubecula (E)
Black Redstart (クロジョウビタキ), Phoenicurus ochruros (S)
Redstart(シロビタイジョウビタキ), Phoenicurus phoenicurus (S)
Stonechat (ノビタキ), Saxicola torquata (S)
Blackbird (クロウタドリ), Turdus merula (E/F/A/S/L/G)
Fieldfare (ノハラツグミ), Turdus pilaris (A)
Golodcrest (キクイタダキ), Regulus regulus (E)
Coal Tit (ヒガラ), Parus ater (A)
Great Tit (シジュウカラ), Parus major (A)
Starling (ホシムクドリ), Sturnus vulgaris (E)
Magpie (カササギ), Pica pica (E/F/S)
Raven (ワタリガラス), Corvus corax (E)
Carrion Crows (ハシボソガラス), Corvus corone (E/F/A/S/G)
House Sparrow (イエスズメ), Passer domesticus (E/F/A/I/S/L/G)
Chaffinch (ズアオアトリ), Fringilla coelebs (A)
Serin (カナリア), Serinus serinus (A)
Goldfinch (ゴシキヒワ), Carduelis carduelis (F/A)
このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。
ecozytravel | 2007.08.27 3:05
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kumikoさん
こんにちわ!ご無沙汰してます。ヨーロッパにいらしたのですね。本格的に観察しておられてますね。さすが久美子さん!
私は最近、ギリシアで黒いコウノトリと野生のフラミンゴを見て感激しました。鳥は姿だけでなく、さえずりも人間を癒してくれますよね。朝の目覚めがアラームでなく小鳥の声ならいうことありません。