旅行記

再びマウイ島へ(4)

geranium 1

マウイ島4日目、この日の主な目的はハレアカラー国立公園のレンジャーに案内してもらうこと。今回の旅で1番楽しみにしていたことです。
マウイ島では、「Native」の雨林や雲林が非常に少なく・・・少なくというのは、もともと少ないのではなく、無くなってしまったという意味です。「Native」の森林を観ることができなければ、「Native」の植物や鳥を観ることができなければ、私の今回のマウイ島への旅はパーフェクトでないのです。これまで、海辺の植物や高山・亜高山植物は見ることはできても、ハナ・ハイウェイの途中で、ポツリポツリと残っているオヒアの木以外には、雲林や雨林の植物は、全く見ることができなかったので、わずかにでも残された森を少しでも見たいという気持ちでいっぱいでした。
レンジャーと待ち合わせをしていた駐車場に到着してしばらくすると、ネーネーが2羽、駐車場のすぐ側の草むらに飛んできました。なんてパーフェクトなタイミングなんでしょう。まるで私たちを出迎えに来てくれたようでした。

アメリカ大陸やアジアやオーストラリアなどから持ち込まれた杉や松やユーカリの林を歩き、その中で、ぽつりと残されたオーヒアの木を見て、悲しくなりました。本来、オーヒアやコアの下に生えるような植物も、ぽつぽつとあるだけ・・・「ほんとうなら、このあたりは雲林や雨林だったんだなあ、色んな植物が共存し、色んな鳥たちが住んでいたんだ・・・きっとこんな風だったんだろうな・・・」とハワイ島にある森を目に浮かべて想像力を働かせながら歩きました。
場所によっては、ハワイ島の1部に大繁殖しているハリエニシダやメラノキシロンアカシアなど外来侵入種もあちこち生えていました。ハワイ固有のコアの木に似たメラノキシロンアカシアは、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、マウイ島に侵入・繁殖しています。ハワイ島ではまだ繁殖していないはずですが・・
やっとたどりついた「Native」の森は谷の中でした。谷間には、ウシやシカやイノシシ(野ブタ)などが浸入しなかったために残されたというわけです。そこでは、ハワイ島にはないマウイ固有の植物もありました。やっと観れた「Native」の森・・・とてもうれしかったです。でも同時に悲しみも感じました。ほんのわずかにしか残されていない森・・・あらためて、ハワイ島のありがたみを感じました。ハワイ島も残った森は島全体からみるとほんのわずかの範囲ではありますが、島が大きいので、残された範囲は、マウイ島に比べるとはるかに広いのです。
案内してくれたレンジャーは、「Native」の植物や鳥たちに対する強い気持ちを持っていて、詳しく説得力のある解説をしてくれました。「Native」の森は外来の植生に取り囲まれ、ほんのわずかにしか残っていませんが、彼は彼の語りの中で、私たちを西洋人が渡来する前の、ポリネシア人たちが渡来する前の、手付かずの原生のハワイへと導いてくれました。心の奥深くに通じる体験でした。

kihei

この日の夜からは、キーヘイにあるホテルに宿泊。ホテルの前からは白い砂浜が遠くまで続き、海の向こうには、モロキニ島とニイハウ島が見え、とてもきれいな景色でした。夕日もきれいでしたし、夜は三日月の光が海に反射して、神秘的な景色でした。「太陽もビーチも月も千数百年前とは変わっていないけれども、島の大半は大きく変わってしまったんだなあ・・・」と考えながら、今夜も森の中で寝ている鳥たちを目に浮かべずにはいられませんでした。
今回、数本しか残っていないという植物を観たのですが、つぼみがついていました。後1ヶ月すれば開花するそうなので、この植物の青い花を見るためにマウイ島を再訪問したいなと思っています。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。


2007-07-20 | Posted in 旅行記No Comments » 
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