自然現象

ハリケーン・フロッシーと地震

 hurricane flossietropical storm flossie

ハリケーン・フロッシーが接近しているハワイ島で、2007年8月13日午後7時38分にマグニチュード5.4の地震が発生しました。
震源はヒロより27マイル(約43キロ)南にあたるところで、キーラウエア火山のイースト・リフト・ゾーンにあるプウ・オーオーより4マイル(約7キロ)南東の地点です。震源の深さは6マイル(約9.7キロ)です。earthquake 081307
私のヒロの自宅でも、かなり大きな横揺れを感じました。幸い2?3秒ぐらいの揺れだったのでよかったです。
ハワイ島では、14日と15日は、全校が休校となりましたが、ハリケーンによる大きな影響はありませんでした。ヒロでは、ただ雨が降っただけで、風もなかったです。14日の午後5時のアップデートによると、ハリケーン・フロッシーの目は、14日の夜にハワイ島の最南端「サウス・ポイント」の約90マイル(約144キロ)南を通過するということでした。通過後、勢力が弱まって15日にはハリケーンからトロピカル・ストーム(熱帯暴風雨)になり、16日にはトロピカル・デプレッション(熱帯低気圧)にました。

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East Rift Zone

 
キーラウエア火山では6月から色んな変動が起きています。
2007年6月17日(父の日)午前2時15分より、イースト・リフト・ゾーンのマウナ・ウルの辺り、パウアヒ火口とマカオプヒ火口の間で、260回以上小さな浅発地震が群発しました。そのうちマグニチュード3以上の地震は午前4時半までに10回起きたそうです。
山頂は収縮し、パウアヒ火口の辺りで地震が群発し、マウナ・ウルの近くの地面傾斜が大きくなり・・・ということは、山頂の下に溜まっていたマグマが、イースト・リフト・ゾーンへと横に移動したということのようです。
数時間後にはイースト・リフト・ゾーンの山頂寄りのところで地震が起き、午前8時ごろにはマカオプヒ火口とカーネ・ヌイ・オ・ハモの近くで地震が群発し始めたそうです。それと同時にイースト・リフト・ゾーン)の亀裂が大きくなり始めました。
18日にも地震が続いたようです。
19日の朝、カーネ・ヌイ・オ・ハモの東側のオヒアの森で新しい溶岩流(200mx50mぐらい)が確認されました。地上に流出した溶岩は少なかったようですが、地下には大量の溶岩が侵入したことでしょう。亀裂の拡大は19日の夜まで続いたそうです。
プウ・オーオーにある火口は約100m陥没し、18日の夜以降、プウ・オーオーでの火山活動は静止した状態になりました。
7月2日、約2週間の活動静止期間後、プウ・オーオーの陥没した深い火口の中で溶岩が再び流出し始め、火口内に溶岩湖が出来ました。7月21日には、プウ・オーオーの東側に亀裂ができ、裂け目噴火が始まりました。同時にプウ・オーオーの火口内の溶岩湖のレベルが下がりました。現在、8月14日、7月21日からの噴火も、プウ・オーオーの火口内の噴火も続いています。

 プウ・オーオーのライブカメラ


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。

2007-08-14 | Posted in 自然現象No Comments » 
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