火山
活動が更に活発になったキーラウエア火山
2008年3月15日(土曜日)の午後2時過ぎに、カラパナから少し西側の海に流れ込む溶岩を見に行きました。大量の蒸気が立ち上がり、何箇所かに赤い溶岩が注ぎ込んで入る様子が見えました。
プウ・オーオーの近くから流出してきた溶岩が海に流れ込んでいるところは、1987~1989年にプウ・オーオーの少し東側にあるクパイアナハから流れてきた溶岩によって覆われてしまったカパアフという村があったあたりの近くです。その近くには、プナルウ、別名クィーンズ・バスという海水と淡水が混ざった池もあり、そこは絶好の大自然のスイミング・プールでしたが、それも1987年に溶岩で覆われてしまいました。約20年経った後、その辺りに再び溶岩が流れてきたのです。
海に流れ込む溶岩を見学した後、再び車に乗り130号線をドライブし、”Star of the Sea”カトリック教会の前を通ると、ちょうど結婚式を挙げているところが見えました。そこは溶岩が海に流れ込んでいるところから約6キロのところです。この教会の建物はもともとカラパナの中心部にあったものですが、1990年に溶岩が接近してきた時に移動させたものです。もともとこの教会があったところや、カラパナのすぐ隣のカイムーにあった有名な黒砂海岸カイムー・ビーチも溶岩で覆われてしまっていて、昔の姿は全く残っていません。
この後キーラウエア火山の山頂付近へと向かう途中、黙々とガスを噴出しているプウ・オーオー火口を見ました。1983年の1月3日から25年もほぼ継続的に活動してます。
山頂部のカルデラ内のハレマウマウ火口の東側の火口壁からは、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を多く含む蒸気がもくもくと出ていました。3月10日から12日の間に出来たばかりの噴気孔です。14日の夜から少し赤くなっています。暗くなるとぼんやり赤く見えます。この新しい噴気孔は、ハレマウマウ火口の縁にある展望台の真下ぐらいにあたるところです。
キーラウエア火山は活発に活動しています。
USGS HVO News Release March 14, 2008 “New gas vent in Halema’uma’u crater doubles sulfur dioxide emission rates”
豆知識: 熱い表面からでる光は、ぼんやりとした赤で摂氏430度以上(華氏806度)です。明るいオレンジ色やオレンジ色がかった黄色の溶岩の表面温度は摂氏900度(華氏1,650度)を超えています。
コメント2件
Kumiko | 2008.03.19 3:52
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この新しい噴気孔が出来る以前に、カルデラ内は二酸化硫黄が大量に出てきていたので、もう長い間ずーっと(1ヶ月ぐらいかな)立ち入り禁止状態です。
山頂部のクレター・リム・ロードは西半分が閉鎖されていますよ。
Mami | 2008.03.18 19:38
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次はぜひ、カラパナ地区から流れる溶岩を見てみたいです!!
今がとってもチャンスな状態なんですね。
そしてカルデラ内のハレマウマウ火口、今のような状態でもトレイルとか歩けるのですか?