お勧めの洋書

Aloha O Kalapana

カラパナのすぐ隣のカイムにあった有名な黒砂海岸カイム・ビーチは、1990年に海岸だけでなく湾まで溶岩で覆われてしまいました。西側から湾の中へと流れ込む溶岩を、私は家族と一緒に、ヤシの木やハラの木が沢山生えていた湾の東側から観ました。夜でしたが、溶岩の明かりで周りの人たちの顔が見えていたように覚えています。沢山の人が観に来ていましたが、私達のすぐ後ろにいた人たちはチャントを唱えていました。
そこで生まれ育った人たちの心境は、私が想像できる範囲では感じ切れないものでしょう。カラパナがあるプナ地区はハワイ諸島の東の果てで、ハワイの文化が長く強く残っていた場所のひとつでもあります。
この本は、溶岩で覆われてしまう前のカラパナとその周辺のことを覚えている人たちにとっても、全く知らない人たちにとっても、大変貴重な1冊です。
この本の表紙の女性はプナ地区出身のピイラニ・カアヴァロアさんです。彼女が踊るフラは、ただ見た目に美しいフラというのではなく、土地が持つマナと彼女が持つマナが湧き出してくるフラです。私は、彼女が踊るフラを観ると、観ているだけで、歌が作られたそこの土地の土の匂いまで嗅ぐことができる!って思います。そんな彼女の語りが、この本の最後の章、締めくくりとなっています。
Aloha O Kalapana

 

Aloha O Kalapana
(1992/04)
Frankie Stapleton
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2008-03-18 | Posted in お勧めの洋書4 Comments » 

コメント4件

 Lilikoi | 2008.03.19 13:00

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その地の歴史、本に残ってるのは大事な事と思います。記憶はどんどん薄れて行きますから、このような本って大切だと思います。
ハワイの景色にフラ、機会があれば是非!
フラ、かれこれ何年になるのかな~細く長くの気持ちで頑張ってます。
三ヶ月新しい事を創めたり仕事に力入れるため休んでいましたが復活!!
上手に踊れませんが、踊りを見て素敵だったよ!と感動してもらえる事を目標に頑張ってます。
仕事に趣味どんどん増えて手がまわらないほど・・・でもこれが私の生き方なんだーって。人と比べても仕方ないのでマイペースで(^_^)v

 Kumiko | 2008.03.19 13:22

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私は昔、よくカラパナ地区に行っていましたが、その当時は、もちろん、溶岩が流れてきてもおかしくはない場所ではあるのですが、そこはずーっとあるものと思い込んでいました。私が生きている間に溶岩で覆われてしまうなんて思ってもいなかったです。
今、このコメントを書きながら、「いつまでもあると思うな親と金」を思い出しました。

 Mami | 2008.03.19 22:50

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ほんの少し前まであった場所が無くなるなんて、火山の前には人間はあまりに非力…。
地球のエネルギーの凄さ感じます。
表紙の写真、素敵ですね!!彼女のアイナに対する気持ちがそのまま伝わってくるような気がします。
土地が持つマナと彼女の持つマナが湧き出してくるフラ…まさしく私の理想とするフラそのもの!!
理想に近づくまで、まだまだ長い道のりです(笑)

 Kumiko | 2008.03.20 1:40

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私達が見慣れている地球は、私達がいなくなった後、長年経つと、全く違った姿になっているところが沢山あるのでしょうね。生きている間でも、どんどんと変わっていっているところがあるのですものね。
表紙のピイラニは裸足ですよね。私は裸足でいることが大好きです。

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