ウーリリ(メリケンキアシシギ)について

ulili

この写真の鳥(Heteroscelus incanus)のことを、ハワイ語ではウーリリ(‘ulili)と呼びます。飛びながら鳴く声はウリリリリ・・・と聞こえます。それが名前の由来です。英名はWandering Tattler。危険を感じて飛び立つと、飛びながら鳴くので、告げ口(tattle)をしているというのが名前の由来です。
全長28cmぐらい、上部は濃い灰色で、下部は薄い灰色、目の上に眉のような白い縞模様があり、くちばしは黒く長く、足は濃い黄色です。足が黄色いアメリカのシギということで、和名はメリケンキアシシギ。
この写真のウーリリは冬羽です。夏羽は頬も含め下部全体が縞模様になります。
アラスカやカナダ北西部の山岳地帯で繁殖します。岩場の多い川原の浅い窪みに巣を作り、4つオリーブ色で茶色い斑点のある卵を産んで、卵が孵化するまで23日から25日かかるそうです。卵から孵った雛は1日も経たないうちに巣を離れて、直ぐに自分で餌を探して食べるようになります。水かきはありませんが、泳ぐことができます。親鳥は雄も雌も雛を育てますが、1?2週間で、雄か雌のどちらかは去ってしまい、もう一羽も雛が自立できるようになると去っていきます。
成鳥は7月から8月にかけてハワイに渡ってきて、幼鳥は9月から11月にかけて渡ってきます。海辺(特に潮間帯)の岩場や砂浜、川原や湿地などで見かけます。カニやゴカイや貝や魚などを食べます。尾を上げたり下げたりする姿がとても可愛らしいです。4月になると、北の国へ帰ってしまいます。

2008-08-05 | Posted in 2 Comments » 

コメント2件

 はしも | 2008.08.07 9:28

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ウリリですか!日本では春にしか見る事がないので冬羽は新鮮です!
局地的な分布をしているので日本でもごく限られた場所でしかみれません~

 Kumiko | 2008.08.07 13:18

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ウリリ(メリケンキアシシギ)は、ハワイでは良く見かけます。そろそろ北の国から帰ってくるので、心待ちに待っています。もう帰ってきている個体もいるかもしれませんが、私はまだ見ていません。
コレア(ムナグロ)は、ぼちぼち帰ってきています。
ウリリやコレアがいない時期は、ちょっぴり寂しいです。いつも待ち遠しいです。

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