自然現象

大気中の二酸化炭素濃度

air sample

地球上で体積が一番大きな火山マウナ・ロアは、標高約4170m(この記事を書いた時点ではの高さです。活火山ですから、山頂の下にあるマグマ溜りにマグマが沢山溜まると山が高くなります) で、ハワイ島で2番目に高い山です。ハワイ島の面積の約半分を占めている巨大な火山です。
マウナ・ロアの北側に面した斜面の標高約3397mの地点に気象観測所(Mauna Loa Observatory)があります。その周りは広大な溶岩台地です。この観測所では1950年代より、気候の変化や、大気の構成、空気の質を調査していますが、最もよく知られている調査内容は、大気中の二酸化炭素濃度の測定値の記録です。オゾン、そしてオゾンを破壊する化学物質、太陽放射、大気エアロゾルなどを測定していることでも有名です。
上の写真は、2008年2月1日に観測所を訪れたときに、空気のサンプルを収集させてもらったときのものです。貿易風逆転層上空の公害の影響をほとんど受けていない大気のサンプルです。マウナ・ロアの南側で写した逆転層の写真を見る
二酸化酸素濃度は、季節による変動も起きるそうです。地上植物と土壌による二酸化酸素の取り込みと排出に反映する変化です。

CO2 measurements

 
下の写真は、二酸化炭素濃度の測定を始めた第一人者、キーリング博士(Dr. Charles David Keeling 1928-2005)にちなんで名づけられたKeeling Buildingの壁にある記章です。1958年より記録されている二酸化酸素濃度値が描くライン(Keeling Curve)をご覧下さい。このグラフでは1997年までの濃度値までしか見れませんが、現在は385ppm(パーツ・パー・ミリオン parts per million)ぐらいです。2008年2月1日は386.53ppmでした。 最新情報はrecent monthly mean carbon dioxideをクリックしてご覧下さい。
 
The Keeling Curve Turns 50 
(このビデオのBGMは、キーリング博士のピアノ演奏)
The (Ralph) Keeling Curve 
(Ralphさんはキーリング博士の息子さんです)
History of Warming
A Day at Mauna Loa Observatory

2008-09-12 | Posted in 自然現象2 Comments » 

コメント2件

 mami | 2008.09.13 23:52

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PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
二酸化炭素濃度が増加するということは
地球温暖化につながっているのですよね。
このグラフに書き込めないほど増加しているということ?
怖いことです。

 Kumiko | 2008.09.14 4:07

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PASS: b4dee3df511b5ce2d6630c4d13a9beae
最新のグラフはhttp://www.esrl.noaa.gov/gmd/ccgg/trends/にありますよ。上昇の傾向がずっと続いていますね。

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