自然現象
はっきりと見える貿易風逆転層
キーラウエア火山からマウナ・ロア山の南西部に向かって撮った写真です。雲の上と下の様子がよくわかりますよね。雲の下には湿気た空気があり、日中暖められた空気が上昇するとともに冷えていきます。上空では高気圧によって下降気流で圧縮が起こり温かくなります。上昇気流の冷えた空気と、下降気流の温かくなった空気が触れ合い雲が発生します。これは典型的な貿易風逆転層です。その雲の下に火山ガスが充満しています。雲の上は冷たくて乾燥した澄んだ空気があります。北東から吹いてきた貿易風がキーラウエア火山の南をぐるっと取り巻くように吹いて、マウナ・ロア山の南側に向かって吹いていきます。
ハワイでの貿易風逆転層は、日によって異なりますが、平均標高約2000mで起こります。夏に頻繁に生じますが、冬場は少なめです。
2008-10-28 | Posted in 自然現象 | No Comments »
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