植物
カウナオアについて
この写真のビーチの名前はカウナオア・ビーチ(別名マウナ・ケア・ビーチ)です。カウナオアとは植物の名前です。ハワイ語の名前です。写真の手前の方に見えている黄色っぽいものがカウナオアです。Kauna’oa (Cuscuta sandwichiana)はヒルガオ科の葉緑素のない寄生植物ネナシカズラ属の1種で、ハワイ固有種です。カウアイ島とカホオラヴェ島以外の島にあります。英語ではネナシカズラのことをdodderと呼びます。
このビーチではカウナオアは、ヒルガオ科サツマイモ属のポフエフエ(これはハワイ語名、学名はIpomoea pes-caprae、英語の俗名はbeach mornig glory、日本語ではグンバイヒルガオ)に絡み付いています。
カウナオアの種子は、発芽し土中に根をはり、つる性の細い茎を伸ばします。茎の色は黄色または黄色っぽいオレンジ色です。寄生する植物を求めて茎を伸ばし、好みの植物に触れると、その植物に絡み付いて吸盤を出し、寄生根でその植物から養分をとって成長します。寄生根ができると土壌中の根は枯れてしまいます。葉はとても小さく鱗片状で、花は3?5ミリの白い花です。
Cuscutaという学名は、「毛が絡みついた」といういう意味のアラビア語kuskutが由来だそうです。ネナシカズラというのは根のない蔓草という意味です。
2008-11-29 | Posted in 植物 | 2 Comments »
コメント2件
Kumiko | 2008.12.01 3:51
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宿主が枯れてしまっては、自分の命も危ういからでしょうか、寄生された植物が枯れてしまっているのは見たことがないです。でも1年を通して、または毎年観察していないので、はっきりとしたことは知らないです。
Comment
hanana | 2008.11.30 19:53
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寄生された植物は枯れてしまうのかしら?
ビーチの名前になっているくらいだから、ここにはカウナオアがたくさん根をはっているのね。
不思議な植物ですね。