自然保護
ハリエニシダの駆除
2008年10月1日に、マウナ・ケア中腹の南東部をドライブしていると、ヘリコプターが行ったりきたりしているのが見えました。着陸もしていました。その辺りでヘリコプターを見ることは初めてでした。
近づいていくと、機体の左右水平方向にブームがあるのが見えました。ブームにある複数のノズルから液体を噴出していました。
その辺りは広範囲に渡りハリエニシダだらけという場所です。本来原生林がったところなのですが、木々は伐採され、牧場となり、今はハリエニシダのカーペットが延々と続いています。このヘリコプターは、ハリエニシダを駆除するために除草剤を散布しているところだったのです。
焼き枯らす方法は効果が少なく、ヨーロッパ原産のGorse Spider Mite(学名:Tetranychus lintearius )というハダニの一種をを利用して、ハリエニシダの繁殖を生物的にコントロールするという方法も効果的ではなかったようです。以下の写真はハリエニシダについたハダニの巣。
除草剤とブルドーザーを使っているのは知っていましたが、ヘリコプターで除草剤散布をしているのを実際に見るのは初めてでした。
この日一緒にいたイギリス人のバーダーが教えてくれたのですが、ハリエニシダは、原産地イギリスでは、生態系の大切な一部で、Dartford warblerや、Stonechatや、Linnetなどの鳥達にとっては巣を作る環境なのだそうです。原産地でないところで大繁殖すると、とても迷惑な植物になってしまうのですね。 ハワイやニュージーランドでは困っています。
ハリエニシダについて
2008-12-13 | Posted in 自然保護 | No Comments »
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