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The Shipmans of East Hawai’i
The Shipmans of East Hawai’i
(1996/06)
Emmett Cahill
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1854年にイリノイ州からへキリスト教伝道のために宣教師としてハワイへやってきたウィリアム・コーネリウス・シップマン牧師と妻のジェーンは、本来はボストン湾からミクロネシアに行くことになっていましたが、急遽変更がありハワイ王国のマウイ島ラハイナに到着しました。137日間の船旅でした。
ラハイナで長男のウィリアム・ハーバートが生まれ、シップマン牧師は1855年にハワイ島南部のワイオヒヌで伝道活動することを命じられました。6年半後に病気で亡くなりましたが、妻のジェーンと3人の子供たちはヒロへ引っ越してきました。教師となったジェーンは1868年にビジネスマンのウィリアム・H・リード氏と再婚しました。
ウィリアム・ハーバートはオアフ島とアメリカ本土での教育を受けた後ハワイ島に戻ってきリード氏の仕事を手伝うようになりました。カメハメハ一世のアドバイザーであったアイザック・デイヴィスの血を引くメリー・エリザベス・ジョンソンと1879年に結婚しました。2人の間には10人の子供が生まれました。末っ子のハーバートはファミリー・ビジネスを継ぎましたが、彼は植物(特にラン)が好きで、ハワイにおけるラン産業の発起人でもあり、絶滅寸前であったネーネー(ハワイガン)の保護に力を入れた人です。
ヒロのリーズ・アイランドにあるシップマン・ハウス、ダウンタン・ヒロにあるシップマン・ストリートなど、このシップマン家の名前です。シップマンという姓はハーバードの代で途絶えてしまっていますが、シップマン家の子孫は沢山います。
この本を読むと、宣教師たちの時代から、牧場が盛んだったころの時代など、ハワイ島南部と東部の歴史の一部を知ることができます。