火山

キーラウエア火山: マグマから出てくるガス

Sulphur Banks 1

ここにはマグマがある層へと続く深い断層があり、地下水や雨水による水蒸気とともに火山ガスが地表へと上昇してくるところです。
火山ガスとは、もともとマグマに溶け込んでいた硫黄などの発揮性成分が、マグマが上昇して圧力が減少するとともに、マグマから抜け出して地表へと上昇してくるものです。

Sulphur Banks 2

ここの火山ガスには、水に比較的よく溶ける無色無臭の二酸化炭素(carbon dioxide, CO2)、マッチに火をつけたときのような刺激臭を持った二酸化硫黄(sulfur dioxide, SO2, 亜硫酸ガスとも呼ぶ)、無色で水に溶けやすい腐卵臭を持った硫化水素(hydrogen sulfide, H2S )が多く含まれています。

sulfur crystals 1

硫黄のガスは、地表に近づき温度が低くなると硫黄が析出し結晶ができます。 このような美しい硫黄の結晶があっという間にできます。 下の写真は析出したばかりの硫黄の結晶です。

sulfur crystals 2

火山ガスの一部はこのように硫黄の結晶となりますが、そうならずに二酸化硫黄が酸化して三酸化硫黄(Sulfur trioxide, SO3)となり水に溶かされると、無色で酸性の液体である硫酸(sulfuric acid, H2SO4)となります。周りの溶岩は硫酸で分解され、カルシウム(calcium, Ca)やナトリウム(Sodium, Na)など水溶性成分が失われ、残ったケイ素(silicon, Si)やアルミニウム(aluminum, Al)が水と結合して変質し、粘土鉱物ができるそうです。この辺りの粘土は酸化鉄(iron oxide)によって赤茶けた色をしています。

2010-02-12 | Posted in 火山No Comments » 
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