植物
野生のロバ
ハワイ島の西側でよく見かける道路標識です。”Donkey Crossing” コーヒー農園などで荷を運ぶ仕事をしていたロバたちは、第二次世界大戦の後、農園でジープが使われるようなったため、職を失って野生化し、今でもその子孫が群をなして放浪生活をしています。
ロバは群をなす動物なので、1匹だけだと寂しくなるそうです。農園で1匹だけで飼われていると、遠くにいるロバと話をしようとするのでしょうか、よく夜中に鳴くそうです。ハワイ島コナ地区では、ロバのことをコナ・ナイチンゲール(Kona nightingales)と呼びました。
野生化したロバがよく道を渡ってきて交通事故の原因となっていたので、ロバの道路標識があるのですが、私はあまり見かけたことがありません。そのかわり野生化したヤギを道の脇でよく見かけます。一部のロバは数年前に、事故を防ぐためにフェンスで囲まれたところに移動させられました。上の写真のロバたちは、フェンスの内側で見かけたものです。
長い間、道の脇にいるロバは見たことないなと思っていたら、2009年6月2日の夜11時ごろ、久しぶりに見ました。真っ暗な夜道をドライブしてヒロに帰る途中、お尻を向けたロバの姿を見ました。ロバは普通Donkeyといいますが、Assというのもロバのことです。でもAssというのはケツ(お尻)のような意味でよく使われる言葉です。この夜、どちらの意味でもAssを見てしまいました。
ヤギやロバは、このような乾燥した環境に住んでいますが、乾燥した地帯のハワイの大切な植物を食べてしまうのでよくないです。
追記:コナからワイコロアに移されたロバは、干ばつのために住宅地へと来るようになり、2011年9月に120頭がカリフォルニア北部へと送られました。ですが、まだ何百頭のロバが残っています。その何ヶ月かあと、真夜中にドライブしていると、1頭のロバが私たちの車の前を横切りました。暗い夜道で、すぐ側でないと見えないので、とても危険です。