鳥
“The State of the Birds”
アメリカ合衆国の鳥達の減少に関するレポートによると、ハワイ固有の鳥達の93%が、気候変化による影響で絶滅危機に瀕する可能性があります。地球温暖化による海水位上昇により生息地を失い、過去の自然破壊により限られた範囲にしか残っていない森林環境にも変化が起き、特に個体数が少ない種で、限定された環境にしか生息しない種は、著しい環境変化に順応することができません。
高地の森林にのみ生息するカウアイ島固有のプアイオヒや、ハワイ島固有のアキアポーラーアウ(写真参照)などは気温の上昇による影響を受けやすいです。北西ハワイ諸島のレイサン島に生息するレイサン・ダックやレイサン・フィンチは海水位上昇による影響を受けやすいです。
気温が華氏55度(摂氏約12.78度)を超えないところでは、ハワイ固有の森の鳥達は蚊が媒介する鳥マラリア原虫は成長しません。そのような環境は現在は海抜約5000フィート(1524メートル)を超えるところですが、華氏で4度(摂氏で約2.22度)近く気温が上昇すると、鳥マラリアの影響を受けない標高の下限は現在よりも約1000フィート(約304.8メートル)ぐらい高いところになると推測されているそうです。そうなるとマウイ島固有のマウイ・パロットビルやアーコヘコヘは鳥マラリアに感染する危険にさらされやすくなります。
カウアイ島やオアフ島の森林地帯は、鳥マラリアが感染しやすい気温に達する場所が多く、今後気温上昇が継続すると、現在は季節による気温変化により安全なところの85%が、鳥マラリアの感染による問題を避ることができない地帯となってしまいます。そうなるとカウアイ島固有のアケケケやアキキキの個体数減少が加速します。
THE STATE OF THE BIRDS
2010 Report on Climate Change
United States of America
Conservation helps!
We can make a difference.
コメント2件
Kumiko | 2010.03.27 21:49
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このビデオではアメリカ合衆国の色んな鳥の姿を見ることができますね。ハワイの鳥は、アマキヒ、アキアポーラーアウ、アケパ、アララーが登場しました。最後の3種は私が住んでいるハワイ島のみに生息する種で、アララー(ハワイカラス)は現在飼育センター内にしか残っていないんです。
是非いつかハワイ固有の鳥達に会いにきてくださいね。
とっとこ | 2010.03.27 21:25
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いやあ~感動しました
リタイヤしたらハワイのバードウオッチング
行ってみたくなりました
日本でも見たような鳥も居ましたね
南国は花の蜜を吸う鳥が多いようです、
ハチドリのような嘴のものが多いようにも見えました