自然保護
ハワイ火山国立公園
国際連合教育科学文化機関、ユネスコ(UNESCO)の「人間と生物圏計画」(The Man and the Biosphere (MAB) Programme)は、自然科学、社会科学、経済、教育を交えて、人間と環境の関係を改善するために研究することを目的に1971年に開始された計画です。1980年よりハワイ諸島では、1980年よりマウイ島のハレアカラー国立公園と、ハワイ島のハワイ火山国立公園が、このMAB企画に基づいて設けられた生物圏保護区(Biosphere Reserve)に指定されています。 ハワイ火山国立公園には、雨林地帯から乾燥潅木地帯、海岸地帯から高山地帯まで多様な生態系があり、種の進化とその多様性を研究するためにも貴重な場所で、多様なハワイ固有種の保護と管理、自然史の教育に重点を置いています。持続可能な観光業のためにも長期にわたる自然保護が重要です。太平洋の中心に位置しているハワイは、東と西をつなぐ国際的な商業の中心としての役割を果たしてきましたが、そのために外来種の進入が大変深刻な問題です。
なお、ハワイ火山国立公園は、火山活動により島々が形成される過程を見ることができるすばらしい例であり、1987年よりユネスコの世界自然遺産に登録されています。
2011-05-30 | Posted in 自然保護 | No Comments »
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