植物
照りつける太陽の下で
この日、色んな植物を見ましたが、特に私の気を引き付けたのは、ハワイ固有のポピー「プア・カラ」。pua kala ハワイ語でプアとは花のこと、カラとは棘のこと。ケシ科アザミゲシ属、アザミのように棘があります。 Argemone glauca
「ナウパカ・カハカイ」の花もたくさん咲いていました。小さな花だけど、艶やかな緑の葉に映えてとても印象的です。
そしてヒルガオ科の「パーウー・オ・ヒイアカ」の花。 pāʻū o hiʻiaka 花の色は、とても涼しげな薄い青です。ハワイ語でパーウーとはスカートのことで、ヒイアカとは火山の女神ペレの妹の名前です。ヒイアカのスカートという意味を持つ名前です。火山の女神ペレはサーフィンに夢中になってしまって、浜辺で待っている幼いヒイアカのことをすっかり忘れていました。ヒイアカのことを思い出し、慌てて浜辺に戻ると、この花が炎天下のヒイアカをそっと覆って守ってくれていたという伝説があります。
余談: Jacquemontia sandwicensis という学名は、植物調査も行っていたフランスの地質学者、ビクター・ジャックモント(Victor Jacquemont , 1801-1832)にちなんで名付けられた属名Jacquemontia と、ハワイ諸島はキャプテン・ジェイムス・クックの太平洋探検航海の有力な支持者であったイギリスの第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー(John Montagu, 4th Earl of Sandwich, 1718-1792)にちなんでサンドウィッチ諸島 “Sandwich Islands”と呼ばれていたことに由来するsandwicensisという種小名です。 以前はJacquemontia ovalifolia ssp. sandwicensis という学名(ovalifoliaという楕円形の葉を意味する種小名の、東アフリカと西アフリカに分布するものや、東メキシコから西インド諸島(カリブ諸島)の一部であるアンティル諸島にかけて分布するするものと異なるのでsandwicensis という亜種名)でしたが、これら3つの亜種の系統関係が核と葉緑体DNA塩基配列に基づいた研究の結果、3地域に沿った分化を起こしていることが明らかになりました。(2010年)
コメント2件
Kumiko | 2012.06.30 15:14
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そうなんです、素敵な花ですよね。小さな花なんですけど、とても印象的な花です。一年中花を咲かせるようですが、特に12月から7月の間が花が多い期間だそうです。
タカハシ オサム | 2012.06.30 1:59
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パーウー・オ・ヒイアカ。
なんて素敵な花なのでしょう。
見てみたい花ですね。
6月中旬だけに咲く花のですか?