宝箱(お客様の声)

五感で自然保護について感じ取れるツアー

マーラマ・アーイナ・ツアーにご参加くださった中川美子さんからのメッセージ。

—————

マーラマ・アーイナ・ツアーに参加させて頂いて

久美子さん、お元気ですか? 2023年2月にマーラマ・アーイナ・ツアーの記念すべき第1回目のツアーに参加させて頂いてから、早いものでもう1ヶ月が経ってしまいました。その節は、大変お世話になりました。いつものように、あっという間のツアーでしたが、充実した内容のツアーでした。

思えば、2020年2月に久美子さんのバードウォッチングツアーに参加させて頂いてすぐに、コロナのパンデミックが始まりました。当初は数ヶ月で収束するものと思っていたものが、収束までにとんでもないほどの時間がかかってしまい、気付けば3年という長い年月が経ってしまいました。その間、ハワイに行くことが出来ても、多くの制約があり思うようにハワイに行くことが出来ませんでした。

この長期に渡ったパンデミックによって、ハワイの観光やガイドの方の生活は大きな打撃を受けましたね。ガイドさんたちも仕事がなくなり、日本に戻られた方、転職を余儀なくされた方、何とか失業保険で踏み留まってこられた方など、みんながこれからどうなるのだろうと不安になりました。久美子さんはパンデミックの間、今まで時間がなくて出来なかったボランティアに時間を費やされたり、染色やオリなどの勉強をされてましたね。そして同時に、ガイドの在り方も変えるべきではないかと真剣に悩まれていて、一時はガイドを辞めようとされていたことを私は存じております。そして悩まれた末に久美子さんは、今までのツアーに自然保護の要素を取り込んだ新しいツアーを企画されました。その記念すべき最初のツアー(マーラマ・アーイナ・ツアー)に、私達は幸運にも参加させて頂きました。5泊7日のツアーの内、半日ずつ2回のボランティアが組み込まれたツアーでした。最初のボランティアは、ワイメア・ネイチャー・パークで、伐採された木の運び出しや、川底に倒れている樹木などを掻き集め運び出す仕事でした。ここは、高齢者の方々が主催されているボランティアで、ボランティアの前に公園内の色々な説明をして下さり、それから作業に入りました。このボランティアの主催者の方々は70~80代でしたが、シャキシャキと働かれている姿には、本当に頭が下がる思いでした。

次のボランティアは、久美子さんとパトリックさんがずっと続けてこられたロコワカ池の雑草取りでした。久美子さんとパトリックさんがパンデミック期間中から、ずっとボランティアで雑草を抜き、本来生えていただろう在来種の草を植えたりと、元の状態に戻そうと頑張ってこられた場所だと知っておりましたので、私はずっとそのお手伝いがしたかったのですが、今回やっと念願叶ってお手伝いをすることが出来ました。といっても、たった半日という短い時間でしたので、ボランティアというには、かなりおこがましい気がするのですが…。ただ、ボランティアをさせて頂く中で、ローカルの方々ともお話しすることが出来ましたし、マーラマを体験することが出来たのが嬉しかったです。私はこのボランティアに参加することが出来て、本当に良かったと思います。短い時間でしたが、貴重な経験をさせて頂きありがとうございました!

他にもパーミッションがないと入ることが出来ないハカラウフォレストや、金曜日しか開催されていないヒロタウンマーケットにも連れて行って頂きましたし、丁度その時にイベントで開催されていた乾燥雨林のイベントに連れて行って頂くことが出来たので、超ラッキーでした。

ハカラウフォレストは3年ぶりでしたが、ハカラウフォレストまでの山の環境が大きく変化してしまったことに驚きました。3年前にも有害植物のハリエニシダが、蔓延っていたのですが、パンデミックの間にその数が一気に増え、それもかなり成長し、我が物顔でのさばっていてのには、愕然としました。本来なら、そこにはコアやオヒアレフア の樹木が生えていなければならないエリアです。牧場を作るためコアやオヒアレフア が伐採され、そこがいつしか外来種の有害植物が辺り一面に生えていたのです。コアやオヒアレフア の樹木がなくなっていくということは、それは固有種の鳥たちの生息場所がなくなることを意味します。ハワイ島はこれからどうなっていくのだろうと、不安になった瞬間でした。

ハワイは現在2,944種の固有の鳥や植物などが生息しているそうですが、同時に世界の絶滅危惧種の1/4がハワイの固有種であると聞いています。私は固有種の鳥たちが好きで、その子たちを写真に撮りたいと思い、カメラを始めたのですが、最初にハワイ島に鳥を見に行った時に比べて、出会う鳥たちの種類がメッキリ少なくなってしまいました。パリラ、アキ、アケパたちにはもう会えないのでしょうか。

久美子さんのマーラマ・アーイナ・ツアーは、自然保護の大切さ、生態系を崩してはいけないこと、温暖化が自然に及ぼすことなどを、ツアーを通じて気付かせてくれる貴重なツアーだと私は思います。今、私たちは早急に対応しないと手遅れになる様々な問題を抱えています。地球温暖化、水や食料の格差、プラスチック汚染による海洋の酸性化、マイクロプラスチックの問題など。そしてそれらは、個別の問題ではなく、全てが繋がっています。様々な取り組みが各地で行われていますが、手遅れにならないように、SGDsについて考え、自分に出来ることを行っていく必要があると思います。

そのためにも、楽しくボランティアをしながら、五感で自然保護について感じ取れるツアーがあるということは、素晴らしいことだと思います。出来ることなら、ハワイ・ワイルドライフ・センターや、ハワイアン・レガシー・ツアーなどが行っているツアーなどにも、自由に参加出来れば、いいなぁと思います。

最後になりますが、久美子さん、パトリックさん、マーラマ・アーイナ・ツアーは、とても楽しく、そして勉強になりました。お二人の誠心誠意のご対応に、本当に感謝しております。

また、ボランティアに参加させて下さい。その日を楽しみに、これからも頑張ります❣️
—————-

HTA(Hawaiʻi Tourism Authority)の新局長兼CEOにジョン・デ・フリーズ氏が就任されて、ハワイの観光に関して、大きく方針が変わっても、観光される人の意識は急には変わらないと思います。実際にハワイを紹介しているTV番組を見ても、綺麗なホテルの紹介や、美味しいグルメのレストランの紹介などがメインで、おまけのようにホテルに3日宿泊して、ビーチグリーンなどのボランティアをすれば、4日目はホテル代が無料になるとかの案内でした。これではパンデミック前と何ら変わらない。ハワイが好きなら、色々な角度からハワイを知らなければならないし、もっと様々な角度から学ばなければならないと思うのです。そういう意味からも、もっと気軽に私たちがハワイの固有種たちが置かれている問題や、環境問題などを学べる取り組みに参加出来る機会があればいいのに、と思います。

中川美子

2023-03-25 | Posted in 宝箱(お客様の声)Comments Closed