宝箱(お客様の声), 家族旅行

知る事、学ぶ事、そして伝える事。

ECCジュニア田村町教室の中村恵子先生のインスタより。

さ、今回のハワイネタは、ハワイの動植物たちのお話。
ハワイ島一周ツアーでガイドをしてくれた長谷川久美子さん( @hawaii_nature_explorers )は、ハワイ固有種の動植物の生息地を再生させる活動にも携わっている方です。

そんな久美子さんから聞いた意外な話😲
ハワイと言えば、どんな動植物を思い浮かべますか?

レイや髪飾りに使われるプルメリア、色鮮やかで至る所に見られるブーゲンビリア、真っ赤な大輪を咲かせるハイビスカス。

でも実は、こうした派手なお花たちって、外来種なんだそうです。
(因みにハワイの州花は、ハワイ固有種の黄色いハイビスカスです。)

道路を走っていると、その両サイドは黒い溶岩がむき出しで固まっている、なんて場所が多いのがハワイ島ですが、今回その溶岩の上に大量に黄金色の草が生えているのを見ました。
これ、fountain grassと呼ばれるアフリカからの外来植物だそうです。
土も雨も少ない土地で繁殖できる強い植物ですが、溶岩地一面に繁殖しているのを見ると、脅威を感じます。
枯れ草は燃えやすく🔥、一旦火事になると大きな被害が出る事も危惧されています。

植物だけではなく動物も。
マングース(←何回か見た)、野ヤギ🐐(←めちゃ見た)、野ブタ🐗、蚊🦟、カエル🐸など、多くの外来生物が在来種の生息を脅かしている問題、これは日本でも起こっていますよね。

ハワイの場合、動植物の在来種のうち、約9割が固有種、すなわちハワイのみに生息する貴重な種なのだそうです。
外来生物によってハワイの固有種の動植物が失われることは、その種が地球上から絶滅するということなんです😥

「世界の絶滅危惧種の宝庫」「the extinction capital of the world」などと言われているハワイで、少しでも固有種の動植物を増やすための活動をされている久美子さんの熱い想いを聞けたことは、今回の旅の中でも特別な思い出の一つです✨

写真は、キラウエア火山にある、ハワイ在来種の植物の森を案内してもらった時のもの。
途中少しだけ、静寂の森の空気と鳥たちのさえずりを感じられる動画を挟んでみました。

かつて私が林学科の学生だった頃、人の手が入った森に入る機会がありました。
正しく管理された森もあれば、人手不足で放置された森もある。
また旅先では、国内なら屋久島、小笠原、北海道、海外ならカナダやNZの森をトレッキングしたことがあります。

健康でパワーのある森って、明るくて、至る所で命が絡み合いながら、拡がろうとする生命力にあふれているのを感じられるんです。
今回訪れたこの森は、面積こそそれほど広くはないものの、やはりそうした命を感じる場所でした。

小さなその森を維持するために、外来の動植物が入らないよう、人が努力しています。
人の手で運び込み、人の利益のために増殖させ、コントロールが効かなくなったところで、結局人の手で排除するしかない動植物。
人の業は深いけれど、それでも何か出来る事を探し行動に移している方々には頭が下がります。

はてさて、じゃあ自分に出来る事は何なのか。
知る事、学ぶ事、そして伝える事。
更には、募金やボランティア活動への参加など、実際に行動されている方々の元で出来る事もたくさんある。
自分が何かをスタートされるのはハードルが高いかもしれませんが、自分でも踏み出せる一歩はあるものです。

次にハワイ島を訪れる機会があれば、私もボランティアに参加したいなぁ😊

2023-10-01 | Posted in 宝箱(お客様の声), 家族旅行Comments Closed