火山
キーラウエア火山・ハレマウマウ火口の爆発(2008年3月19日午前2時58分)
2008年3月19日水曜日、午前2時58分にキーラウエア山頂部のカルデラ内にあるハレマウマウ火口が爆発しました。カルデラ内での噴火としては、1982年以来初めての噴火で、カルデラ内での爆発的な噴火としては1924年以来初めての爆発でした。
1924年の水蒸気爆発に比べると小規模でしたが、30ヘクタール(75エーカー)に渡り、岩片が飛び散りました。クレーター・リム・ロードの一部や、ハレマウマウ火口近くの駐車場や、そこからハレマウマウ火口の展望台へのトレイルが岩片で覆われ、展望台の木製フェンスも一部壊れてしまいました。爆発後5時間経った時点では、熱すぎて触ることができない岩片もあったそうです。溶岩の流出はありませんでしたので、熱水かガスによる爆発でした。
クレーター・リム・ロードを覆った岩片は直径2センチぐらいの大きさで、展望台に近づくほど大きな岩片だそうです。最大のものは1メートル近くの大きさ、平均90センチ(2.6フィーと)だそうです。2,000キログラム(2.7トン)ぐらいの重さがあるのではないかと推測されています。クレーターの縁より70メートル(230フィート)以上下にある噴気孔から吹っ飛んできたものです。展望台の近くに落ちている30センチ(1フィート)ぐらいの岩片の周りには衝撃クレーターが見られます。ハレマウマウ火口底部の噴気孔に近い方の半分ぐらいにも岩片が散らばっています。これらはハレマウマウ火口の東側の火口壁の古い溶岩の破片です。
この爆発によって、ハレマウマウ火口の東側火口壁に直径20ー30メートル(65?100フィート)の火口状のくぼみができました。まだ大量に二酸化硫黄(SO2、亜硫酸ガス)が出ていて、頻繁に岩が欠ける音が聞こえるそうです。
USGS HVO News Release March 19, 2008 “Explosive eruption in Halema`uma`u Crater, Kilauea Volcano, is first since 1924”
Volcano Watch March 20, 2008 “Something had to change after 25 years”
山頂部では、二酸化硫黄の量が多いため、2月20日からクレータ・リム・ロードの西半分が閉鎖されています。現在の二酸化硫黄情況
2008年3月18日に設置されたハレマウマウ火口のライブカメラ
コメント4件
Kumiko | 2008.03.22 17:43
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ほんと、その通りですね。キラウエア火山が大き目の咳かクシャミをしたような感じですね。
mikeneko40 | 2008.03.23 22:28
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すごいですね。
前ならもっと実感がわかなかったかも知れませんが、あの、どろどろ溶岩をみたら
本当に噴火が身近なんだと理解できますね。
エキサイティングですか?
Kumiko | 2008.03.24 1:26
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噴火の様子を観ていて、うわ~すごいな。うわ~綺麗だなと感動しますが、安全に見学できてこそ、いい感動なのでしょうね。
Mami | 2008.03.22 9:32
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ハレマウマウ火口の東側が赤くなっていたところが爆発したのですか?火口上のくぼみの写真見ました。生きている地球だわ~とひとりでつぶやいています。