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グリーン・サンド・ビーチ
ハワイ島最南端サウスポイント(ハワイ語名はカ・ラエ)の近くにあるグリーン・サンド・ビーチ。そこには溶岩が噴き上げてできた噴石丘があります。プウ・マハナとも呼ばれています。ハワイ語でプウとは丘のこと、プウ・マハナとは温かい丘という意味です。
この噴石丘はいつごろできたのかは、はっきりしていませんが、放射性炭素C14年代測定の結果によると、4万9千年以上前に起きた火山活動によってできたものです。
現在は海の側にありますが、ハワイ諸島は年間2.4ミリ程度の割合で沈んでいます。10年で2.4センチ、100年で24センチ、1000年で2.4メートル、10000年で24メートルというわけです。ですから、プウ・マハナが4万9千年前にできたのであれば、海抜117.6メートルの辺りでできたものということになります。ハワイ島ヒロのすばる望遠鏡山麓施設やイミロア・アストロノミー・センターの近くにあるコモハナ通り(Komohana Street)が、そのぐらいの標高です。
海洋学者によると、5万年ぐらい前は氷河期でした。そのころの海面は現在の海面よりも70メートルも低かったといいます。ということは、プウ・マハナは海抜180メートルのところでできたということになります。
噴石と火山灰でできた噴石丘ですが、オリビン(カンラン石)という緑色をした鉱物が噴石の中に沢山含まれています。
噴石丘の表面に出てきた火山灰は風で飛ばされていきます。古くなって脆くなった噴石とオリビン(カンラン石)が崩れ落ちてきます。噴石よりもオリビン(カンラン石)のほうが重く硬いので、オリビン(カンラン石)は波の浸食を受けにくく、ここにある砂は、オリビン(カンラン石)を大量に含んでいるのです。
砂がぎっしりと詰まった状態とか、乾いている砂だと、緑の色が鈍くみえますが、濡れた砂に光があたると、とても綺麗です。
一般的にはグリーン・サンド・ビーチと呼ばれていますが、ハワイ語名はパパコーレアです。コーレアは渡り鳥の一種(Pacific Golden Plover, Pluvialis fulva)のハワイ語名で、日本語ではムナグロと呼びます。パパコーレアとはコーレアの平らな土地という意味です。
プウ・マハナは長い年月にわたる侵食を受けて、現在は一部分しか残っていません。ビーチの砂も波にさらわれてなくなっていきますが、噴石丘の侵食の進行が十分に速いので、現在は緑の砂が耐えることがないです。でも噴石丘が全て侵食されてしまった後には、グリーン・サンド・ビーチはなくなってしまうでしょう。
Hawaiian Volcano Observatory: Volcano Watch, October 27, 2005
The Origins of Pu’u Manaha are not crystal clear
USGS: Green Sand Beach, Hawaii
Getting There
The Beach
Steep Slope and Colored Sand
Green Sand
One last look – final images
コメント2件
Kumiko | 2008.07.03 3:15
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そうなんです、8月の誕生石のぺリドット。大粒のがあればいいのにな~って、いつも思います。そんなことを思っているからでしょうか、1度夢の中で、直径5センチぐらいのを見つけて、それも沢山! で、大喜びして、沢山持って家に帰ったんです。あ~、でも夢の中だったんでよね~。
四駆でいけますが、結構運転が大変です。道がすごく悪くて・・・なので、私はいつも歩いていきますよ。片道約1時間です。
でも、先月、パイオニアのDVD作成のための撮影があったときには、車でした。私にとっては初体験でした。(運転してくれる人がいて、よかった~~~って思いました。)
Mami | 2008.07.02 22:57
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こんな詳しい説明を初めて見ました。
すごく勉強になりました。いつもありがとうございます♪
たしか四駆でないと行くことができないのですよね?
そしてカンラン石というのはペリドットだったなんて!!
宝石のようにきらきらするのかな~。頭の中で想像しています(笑)