ハワイの文化

ココヤシについて (その1)

coconut trees

ココヤシ(Cocos nucifera)はもともとハワイ諸島にあった植物ではなく、ポリネシア人が持ち込んだものもだと言われています。ハワイ語ではニウと呼びます。ココヤシの寿命は、人間と同じぐらいです。
幹で、小さなカヌーやドラム(太鼓)などを造ることができます。葉(ラウニウ)で籠を作ったり、家の屋根を葺いたり、実は食べ物であり飲料であり、果肉から油もとれるし、実の殻の周りの繊維はロープなどに利用することができます。殻で食器を作ることもできます。無駄になるところがない利用価値が高い植物です。
この写真は今年の8月にハワイ島南部にあるプナルウ黒砂海岸で撮ったものです。ビーチの側にあるバケーション・レンタルの庭です。人の上に葉や実が落ちてくると危険なので、定期的に人を雇って花や実や古くなった葉を切り落としています。ちょうど作業を行っている日でしたので、色んな話を聞かせてもらいました。お昼休みのようでしたが、デモンストレーションをしてくれました。
イースター諸島とニュージーランドを省けば、ハワイでは他のポリネシアの島々に比べるとココヤシの利用度が低かったようですが、ビショップ博物館のHawaii Ethnobotany Online Databaseをご覧下さい。このサイトの中のリンクをクリックすると、ニウで作ったものの写真を見ることができます。
ミクロネシア・チューク諸島に在住の末永さんが書いたココヤシに関する文章は、私のお気に入りです。
ココヤシについて 
その2(実の割り方、成分、カプ制度など)
その3(名前の由来、発芽孔についてなど)
その4(食用の実について)
その5(花と実について)

2008-10-16 | Posted in ハワイの文化2 Comments » 

コメント2件

 仔馬 | 2011.03.09 10:02

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初めてブログ拝見させていただきます。仕事でタイのやし畑の真ん中に住んでいます(仕事はやしとは無関係です(笑)。
やし畑のやしは、畑に苗を植えて、何年すると実がとれるようになるのでしょうか?
どのやしも立派で、1mくらいの苗が見当たりません。やし木のローテーションなども気になります。
ご存知でしたら教えてください。

 Kumiko | 2011.03.09 16:27

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5年ぐらいすると実をつけ始めると思うのですが、間違っていたらすみません。私はやし畑のものは見たことがないのですが、自生しているところだと(もともと植えられたものなのでしょうが、実が落ちたものが発芽して増えていっているようなところだと)、双葉の段階から色んなサイズのココヤシが生えていますよ。

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