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モクアイカウア教会
ハワイ島カイルア・コナのモクアイカウア教会(Moku’aikaua Church)。
この教会はハワイ州で最も古いキリスト教会です。カメハメハ1世が亡くなった翌年である1820年に、ブリッグ・サデウス船(The Brig Thaddeus)で163日間の航海を経てカイルア村に到着したマサチューセッツ州ボストンから来た宣教師たちによって設立されました。そのころカメハメハ1世の息子のリホリホが王位を継ぎカメハメハ2世となっていて、カメハメハ2世はハワイの古い信仰を捨て、ヘイアウ(神殿)の撤去するように命令を下していました。
エイサ・サーストン牧師(Rev. Asa Thurston)はブリッグ・サデウス船で渡来した宣教師の一人で、1823年末期から1860年の間、モクアイカウア教会で宣教しました。宣教が始まって数ヶ月もしないうちに信者が600人ほどに増えたそうです。より大きな建物が必要となり、当時統治者であったジョン・アダムズ・クアキニ(John Adams Kuakini)を説得して、現在の建物が建てられました。1828年には信者が3000人ほどに増えていたそうです。
1823年に建てられた初期の建物は草葺の建物でしたが、1826年には木造の建物が建てられました。しかしその建物は火事で燃えてしまいました。1837年に完成し献納された現在の建物の外壁は昔のヘイアウに使われていた石と珊瑚を砕いて作ったモルタルでできています。教会内の柱や梁はオーヒア・レフアの木で作られていて、椅子や教壇などはコアの木で作られています。木材となった木々はカイルア・コナの山側にあるモクアイカウアという土地で伐採されたのが教会の名前の由来であろうと言われています。
エイサ・サーストン牧師の孫であるロリン・A・サーストン(Lorrin Andrews Thurston) は、1893年にハワイ王国を転覆させた有力者のひとりです。