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マウイ島のワイカモイ保護区

マウイ島にあるWaikamoi Preserve(ワイカモイ保護区)の面積はこれまで5230エーカー(約2116ヘクタール)でしたが、2014年4月に自然保護団体The Nature Conservancyが、ハワイ州政府のState Department of Land and Natural Resourcesという機関の協力を受けて、この土地に隣接する土地の地役権を、Alexander & Baldwin(アレクサンダー・アンド・ボールドウィンはマウイ島のサトウキビ・プランテーションを持つ会社)の子会社であるEast Maui Irrigation Company, Limited (EMI マウイ島東部の用水路を持つ会社)から得ました。地役権を得た土地の面積は3721エーカー(約1505ヘクタール)で、これによりワイカモイ保護区は、ハワイ諸島でもっとも広いnature preserve(自然保護区)となりました。マウイ島固有の植物や鳥などが残っている大切な環境です。

保護区の名前であるWaikamoi(ワイカモイ)は、そこに流れる川の名前に由来しています。wai(ワイ)は水、ka(カ)は英語のtheにあたることば、moi(モイ)はkalo(カロ、タロイモ)の品種の名前です。moi(モイ)というタロイモは、粘りが多目の品種でpoi(ポイ)を作るのによいそうです。芋の部分は少しピンク色がかった白い色をしています。この品種のタロイモの名前は、moi(モイ、ツバメノコシロ科ツバメノコシロ属、Polydactylus approximans、Pacific Threadfin)という魚に由来しています。昔のハワイでは、王族など高い位の人達しか食べることができなかったという白身魚です。胸びれが2つのセクションに分かれていて、上のはごく普通のひれですが、下のセクションは、6本(5~7)ヒゲのように長い糸のようだというところからThreadfin(threadは糸、finはひれ)という英語の名前がついています。

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2014-06-04 | Posted in BLOG, 自然保護No Comments » 
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