エコツーリズム
インタープリター活動
山の自然学研究会の古田寛昭さんとの出会いは、2007年11月に山の自然研究会と鎌倉歩いてじょらん会のハワイの自然観察でハワイ島の案内をさせていただいたことがきっかけです。
彼は自然と人との「仲介」となって自然解説をするインタープリターです。「人様に感動を与え、その感動のエネルギーが帰ってくることに生き甲斐を感じている。その感動は率直で劇的であるほど素晴らしいと想う。」と情熱を持ってインタプリター活動を行っていらっしゃいます。
今回私は東京でいくつか講演会・セミナーをやらせていただく機会がありましたが、一番最後に行ったのが山の自然研究会の方々に集まっていただいたものでした。そのときに古田さんとの再会が実現しました。
司会をやってくださったのは古田さんでした。オープニングでは、彼がハーモニカを吹き、全員で「手のひらを太陽に!」を歌い、締めくくりには「夕焼け小焼け」でした。
古田さんは「手のひらを太陽に!」を毎年何十回も唄っていらっしゃいます。「みんなみんな生きているんだ友達なんだ」と唄うとき「自然の中の総てのものを大事にし、共生していこうという想いが育てられることを、皆の歓びに満ちた目の輝きの中に見出してきた。」と初めてお会いしたときに教えてくださったので、一緒に歌える日が来たことをとてもとても嬉しく想いました。
同じ情熱でインタプリター活動をしている仲間でありますが、彼は私の大先輩にあたります。彼をお手本にこれからもインタープリターとしてのスキルを磨いていきたいと思います。
知り、守り、伝える活動
知床財団のミッションは「知り、守り、伝える」です。地道な調査・研究活動を行い、野生動植物の保護管理活動を行い、教育活動を行うということは大変大切なことですね。
2007年の終わりに訪れたカウアイ島のNational Tropicaol Botanical Gardenのミッションも同じで「scientific research, conservation, and education」 です。
私ができることは、ちっぽけかもしれないけれど、私も同じミッションでエコツアーの活動したいと改めて思いました。
エコツアーについて考えるための同窓会
今月(2007年12月)、ボビー長尾(カウアイ島のエコツアーガイド)と、日本で私たちの窓口となってくれているディスカバリー・ツアーの南部浩さんとの同窓会をカウアイ島で行いました。
3人で集まるのは、2006年の5月と12月に引き続き3回目です。今年の夏は、南部さんの息子さんが、ハワイ島の我が家に1週間、カウアイ島のボビーの家に2週間ホームステイしたりと、家族ぐるみでのお付き合いです。しっかりとした友情と信頼関係を築いています。
ハワイの自然(特に固有の植物や鳥たち)を心から愛し、守ろうと一生懸命のボビーと私にとって、南部さんの存在は大変大きいです。私たちの気持ちを理解してくれて、私たちのやっていることを、ツアーを企画してくださる旅行会社の方々に的確に伝えてくれます。南部さんの、ハワイの土地の人達や自然に対する敬意が深い証です。
エコツアーとしてのポリシーをしっかりと持って、それを再確認するためにも、この同窓会は大切な事業の一環となっています。
このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。
Halloween (2007)
今年のハロウィーンの夜は、神戸からいらしたお客様7名とユーロトレック添乗員の井上さんと一緒に、我が家で夕食をとりました。
相棒のパトリックがシェフで、私たちがハワイ火山国立公園でトレッキングと自然観察をしている間に、食事の準備をしてくれました。
国立公園からヒロまでドライブする途中、マウナ・ケアも見え、色鮮やかな虹も見えました。ヒロに到着することには、暗くなっていました。前の日に娘と一緒に作ったjack-o-lantern(カボチャで作ったちょうちん)に火がともっていました。
今年13歳になった娘は、邪悪な赤頭巾ちゃんに仮装して、友達と出かけました。我が家では、お客様との楽しい雑談と食事で盛り上がりました。近所の子供たちが「Trick or treat」(お菓子くれないと、いたずらするよ)と玄関に来ると、私たちは時には全員で、時には交代でキャンディーを渡しました。
ざーっと雨が降ったりもしましたが、お客様をホテルまでお送りするとき、家の外にでると、夜空は雲ひとつ無く、きれいな星空が見えていました。すてきな1日でした。
このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの、ハワイの地域社会についての理解を深めるための取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。
ハワイらしさについて考える
観光客のために開発されていて、でも地元の住民も歓迎しますよという場所
V.S.
地元の住民のために開発されていて、観光客も歓迎されるという場所
このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの、ハワイの地域社会についての理解を深めるための取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。
旅のエチケット
Take only pictures. Leave only footprints.
とるのは写真だけ。残すのは足跡だけ。
知の融合 (2)
去年に引き続き、今年も埼玉県立川越高校のハワイ島実習のコーディネイトをさせていただきました。川越高校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の研究テーマは知の融合。
国際的な科学技術研究者の卵たちであるトップクラスの生徒12名、彼らを導くベテラン教員2名。5泊7日の実習でした。
参加した生徒たちの知ろう、学ぼう、考えようという意欲はすごい。そして勉強以外のことにも情熱を注いでいる様子。「All work and no play makes Jack a dull boy.」よく遊べよく学べですね。
ハワイ島滞在中は毎日、見学し、観察し、実験し、調査し、撮影・撮像し、記録し、夜は、その日のまとめの作業。帰国後には学習、分析、研究が続きます。
実習中の熱心な先生方と熱心な生徒たちの姿を見ていると、師匠から弟子への知の伝授の過程を見ることができました。
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知の伝統・知の創造 (1)
平成16年度よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)として指定を受けている東京都立戸山高等学校の「平成19年度・海外サイエンスセミナー」がハワイ島で実施され、ハワイ島ヒロで5泊7日というものでした。私は現地コーディネートをさせていただきました。火山、天文、文化、自然環境・保護、再生可能エネルギー、気候、津波、動植物など、様々な分野での知識を深めるセミナーでした。
「本当の自分になる戸山、知の伝統・知の創造」、戸山高校の教育方針は「自ら重んじ個性を伸ばす。努力を尊び責任をはたす。心を豊かに体を健やかにする。」という三点だそうです。セミナーに参加した生徒たちは、生き生きとしていて、好奇心が旺盛で、行動力があり、とても熱心でした。自分の将来のこともしっかりと考えているようでした。
きこれからもっともっと個性を磨いていって、夢と目標に向かって努力して、将来それぞれの分野で活躍する人たちになるんだろうなぁ・・・とても楽しみです。
物理科教諭・霜山一夫先生の「Hawai’i 第3回SSH海外サイエンスセミナー報告」
戸山高校OB・落合君の「Report For Toyama High SSH(2007)」
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自然観察を主体にした案内をすること
先日、ハワイ火山国立公園のパーク・レンジャーと、トレーニング中のパーク・レンジャーたちと、キーラウエア火山を散策しました。
ハワイ国立公園内では、いつもお客様を案内している私ですが、いつもとは違って、パーク・レンジャーに案内してもらっているという感じでしたから、とても新鮮でした。
火山や植物や鳥などに対する興味や、それらに対する感情、そして人を案内することに対する情熱など、とても共感を覚えることが多く、なんともいえない親近感がありました。なんともいえない感動でした。
ガイドとしての私とお客様とがぴったりとマッチしているときの親近感と感動と同じでした。
やっぱり「自然観察を主体にした案内」というのが私のやりたい仕事なんだということを再確認することができました。
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エコツーリズムにとって大切なこと
質:
訪問者にとって「質の高い経験」を提供する。
受け入れ側の社会の「生活の質」を損なわないようにして、改善する。
受け入れ側の「環境の質」を保全する。
持続性:
「自然資源の持続性」と「文化の持続性」を重視し保つ。
バランス:
訪問者のニーズと、受け入れ側の自然・文化・人的環境のニーズとのバランスが崩れないようにする。
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