ハワイの文化

ラウハラのブレスレット

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ラウハラで作ったブレスレット
ラウはハワイ語で葉のこと、ハラは植物の名前です。
タコノキ科の植物で、日本語ではアダンと呼びます。
籠や敷物などを編む材料としても使われますが、
草葺の家を作る材料としても用いられました。
カヌーの帆にも用いられました。
帽子を作ることもできます。
ウリウリという楽器の一部としても用いられました。
根の繊維でロープを作ることもできます。
実はレイの材料として用いられ、
乾燥した実はとして用いられました。

2009-12-28 | Posted in Gallery, ハワイの文化2 Comments » 

 

アハ (ココヤシの実の繊維で作ったロープ)

 coconut fiber

 イエイエ(‘ie’ie)で作った籠の中に入っているものはニウ(niu)の実の繊維です。(ココヤシのことをハワイ語でニウと呼びます)

ニウの実の繊維を水で濡らしてしっとりとさせて縄を編みます。この縄のことをアハ(‘aha)と呼びます。

making 'aha

2束の繊維を 太股の上に置いて、手で転がさせるように動かすと縄ができます。上の写真のものは細いですが、下の写真のものは直径1センチぐらいのものです。

'aha

 

2009-11-20 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

ヒーナイ(ハワイの籠仕掛け)

Hina'i

タコノキ科ツルアダン属のイエイエ (‘ie’ie)の根で作ったこの網籠は魚を捕まえるためのものです。左側の穴から魚が泳いで網籠の中に入っていくと、出られないように仕組まれています。このような籠仕掛けのことをヒーナイ(hina’i)と呼びます。網籠の形や大きさは、目的の魚によって様々です。

 

2009-11-18 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

ウィリ(ハワイのドリル)

wili

これは昔のハワイの人たちが使っていた穴を開けるための道具です。ウィリ(wili)と呼びます。
オーヒアのような硬い木と、ヤシの繊維で作ったロープと、真ん中に穴を開けたディスク状の石で作ったもので、先の部分にあるのは貝殻です。
まず横の棒を縦の棒の周りに何回か回転させるとロープが縦の棒に絡みます。そして横の棒を両手で軽く押し下げると縦の棒が回転します。下げた両手をそっと緩めると、縦の棒は再び回転して元の位置に戻ります。それを繰り返して穴を開けます。手動式のドリルです。

2009-11-16 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

クイ・ラーイー(ハワイのレインコート)

Kui La'i 1

昔、雨の多い森の中で鳥の羽を採集する人、キア・マヌ(kia manu)などがレインコートとして着ていたものは、乾燥させたキー(ki) の葉、ラーイー(la’i)で作ったクイ・ラーイー(kui la’i)というものです。
葉っぱが濡れるとペタッと倒れるので内側に雨水が入ってこないです。

Kui La'i 2

雨降りの日の森の中は気温が低く寒いですが、これを着ていると寒さをしのぐことができます。足まですっぽりと体を包み込むことができます。頭を中に入れてしまうことも可能です。
カヌーで海へ出ると、雨をしのぐことができるところはありませんから、クイ・ラーイー(kui la’i)は大変役に立ったことでしょう。強い日差しから体を守ることもできます。葉っぱが乾いているときは全体的にふわっとした感じで風通しがよいです。

Kui La'i 3

内側はこのように網状になっています。網の目を伸ばすと約1インチのサイズです。網はイラクサ科のオロナー(olona)などの繊維が使われました。

 

2009-11-13 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

ハーカー・モア (ハカカー・ア・モア)

hakamoa

ハカカーとはハワイ語で戦うこと、モアとは鶏のことです。ハカカー・ア・モアとは鶏の戦いです。ハーカー・モアとも言います。
このように左足を左腕で持って、右手で相手の右手を持ち、押したり引いたりして相手のバランスを崩して勝つというゲームです。

 

2009-10-02 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

“May Day is Lei Day in Hawaii.”

Paper-Bead Lei

"May Day is Lei Day in Hawaii." 
5月1日は"May Day"、ハワイでは"Lei Day"です。

 

2009-05-01 | Posted in ハワイの文化No Comments » 

 

イプ・ヘケ・オレ

ハワイでは、ヒョウタンのことをイプ(ipu)といいます。ヒョウタンはポリネシアから持ち込まれた植物です。昔はイプを水や食べ物を入れるために利用しました。また昔も今もヒョウタンで打楽器をつくります。フラでは欠かせない打楽器のひとつです。イプを2つ繋ぎ合わせた大きなものは、イプ・ヘケ(ipu heke)といいます。1つだけで作ったものはイプ・ヘケ・オレ(ipu heke ‘ole)といいます。
イプ・ヘケ・オレを作ってみました。イプを栽培、イプの中の種を取り出す作業、イプを乾燥させるのは、自分ではやりませんでしたが、そこから先を自分でやりました。 
まずは、海水でイプを洗いました。海水で表面の薄い皮をふやかして、タワシでゴシゴシと洗い落としました。ツルツルになったら、タオルで拭いて、乾かして、ココナッツ・オイルを塗りました。

washing ipu

 
イプのくびれた首のところに穴を1つ開けて、そこにロープを入れて、手首が入るぐらいの輪を作ります。出来上がったイプ・ヘケ・オレを打っているときに、イプを持つ手を滑らせて落としてしまわないように、片手をその輪に通しておきます。
キー(ティー)の葉の芯を取って、熱を加えてしんなりとさせたものを、三つ網みしながら、短く切った生の葉を編みこんでいきました。イプのくびれた首のところを飾るためです。

making kupe'e

 
それをイプに付けると、こんな風に出来上がりました。緑の葉だけでもすてきですが、少し枯れかけて黄色くなったものや、茶色い斑点がついたものも味があっていいです。

ipu heke 'ole

 
イプ・ヘケ・オレは、たとえば、「ウ・テ・ウ・テテ」と打ちます。「ウ」は手のひらの手首に近い部分(足でいえばかかとの部分)で、イプの底を打ちます。「テ」は親指以外の指でイプの側面を打ちます。
昔も今も変わらない楽器、目を瞑って、イプ・ヘケ・オレの音を聞いて、創造力を働かせれば、昔のハワイにタイムスリップできる感じです。

2009-02-11 | Posted in ハワイの文化6 Comments » 

 

ハワイ州の25セント硬貨

Hawaii quarter-dollar coin

ハワイは1959年8月21日にアメリカ合衆国の50番目の州となりました。今年2009年、50周年を迎えます。
2008年に発行されたこの25セント硬貨のデザインは、カメハメハ一世が8つの島に向かって手を差し伸べている姿です。ハワイのモットーが書かれています。
UA MAU KE EA O KA ‘AINA I KA PONO
The life of the land is perpetuated in righteousness.
土地(この国)の命(主権)は正義に守られ永続する。
アメリカ合衆国の全50州の25セント硬貨は、1999年より10年間、10週間置きに古い州から順番に特別硬貨が発行され、2008年に50番目の州、ハワイ州のが加わりました。
50 State Quarters® Programの全50州のデザインを見てみる

2009-01-09 | Posted in ハワイの文化2 Comments » 

 

ハワイ州の印象

The Great Seal of the State of Hawaii

これはハワイ州の印象(The Great Seal of the State of Hawaii)です。1895年、ハワイ共和国であったころにViggo Jacobsenがデザインした印象が基になっています。
ハワイの旗と同じように、白と赤と青の8本の縞模様は8つの主な島を表しています。白いカパを丸めたものを棒の先に付けた棒、プロウロウ(pulo’ulo’u)は、王の権威と王による援護を象徴しています。
中央にある星は、アメリカの国旗の中にあるハワイの星を表しています。2人の人物は、左がカメハメハ一世で、古い時代を表し、右は自由の女神で、新しい時代を象徴しています。
朝日は、新しい時代の始まりを表しています。1959はアメリカ合衆国の50番目の州となった年です。
不滅や復活を象徴する不死鳥フェニックスは、新しいハワイの出現を表しています。8枚のカロ(タロイモ)の葉は8つの島、バナナの葉は、ハワイの肥沃で実り多いハワイを、アジアンタムの葉は青々と茂る緑豊かなハワイを表しています。
そして、ハワイのモットーが書かれています。
Ua mau ke ea o ka ‘aina i ka pono
The life of the land is perpetuated in righteousness.
土地(この国)の命(主権)は正義に守られ永続する。

2009-01-07 | Posted in ハワイの文化No Comments »