自然保護
Do All The Good You Can
できる限りの手段で、
できる限りの方法で、
できる限りのところで、
できる限りあらゆる人々のために、
できる限り長い間。
ハワイの森林かん養保安林
健全な森林生態系では、「緑のダム」森林の水源かん養(forested watersheds)の機能が働き、豪雨に見舞われても土壌が失われにくく、河川の増水量も軽減され、降雨が少ない時期には樹木が雲霧から水を確保してくれます。
ハワイには水源かん養保安林を守るためにWatershed Partnershipsという同盟があります。このような森林地帯の保護は、ハワイ独自の生態系の保全にもなります。
ハワイ島の「Three Mountain Alliance」
スリー・マウンテン・アライアンス(Three Mountain Alliance)は、ハワイ島のフアラーライ、マウナ・ロア、キーラウエアの3つの山に渡りる国有地、州有地、私有地、自然保護団体の所有地などがパートナーシップを組んだ、自然環境を保全するための同盟です。
上のマップの茶色い部分はハワイ州森林野生生物管理局の土地、ウグイス色の部分はハワイ火山国立公園、黄色の部分はカメハメハ・スクールズ(旧名:ビショップ財団)が所有する土地、肌色の部分は米国魚介野生生物管理局の土地、赤い部分はザ・ネイチャー・コンサーヴァンシーという米国の自然保護団体の土地、灰色の部分はクラニ刑務所があるハワイ州矯正局の土地です。
これらの土地を合わせると、ハワイ島の面積(四国の約半分)の約45%で、そのうち85%には高山帯、亜高山帯、乾燥山地帯、湿潤山地帯、多雨山地帯、乾燥低地帯、湿潤山地帯、多雨山地帯が含まれていて、そこには保全すべきハワイ独自の生態系が残っています。
ハワイのデリケートな生態系を火事や外来動植物などから守るための努力が繰り返されています。
EARTH SONG by Michael Jackson
Earth Song – Michael Jackson
What about sunrise
What about rain
What about all the things
That you said we were to gain…
What about killing fields
Is there a time
What about all the things
That you said was yours and mine…
Did you ever stop to notice
All the blood we’ve shed before
Did you ever stop to notice
This crying Earth its weeping shores?
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Aaaaaaaaah Oooooooooh
What have we done to the world?
Look what we’ve done.
What about all the peace,
That you pledge your only son?
What about flowering fields?
Is there a time?
What about all the dreams,
That you said was yours and mine?
Did you ever stop to notice,
All the children dead from war?
Did you ever stop to notice,
This crying Earth its weeping shores?
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Aaaaaaaaah Oooooooooh
I used to dream
I used to glance beyond the stars
Now I don’t know where we are
Although I know we’ve drifted far
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Aaaaaaaaah Oooooooooh
Hey
what about yesterday
(What about us)
What about the seas
(What about us)
The heavens are falling down
(What about us)
I can’t even breathe
(What about us)
What about everything
(What about us)
I given you
(What about us)
What about nature’s worth
(ooo, ooo)
It’s our planet’s womb
(What about us)
What about animals
(What about it)
We’ve turned kingdoms to dust
(What about us)
What about elephants
(What about us)
Have we lost their trust
(What about us)
What about crying whales
(What about us)
We’re ravaging the seas
(What about us)
What about forest trails
(ooo, ooo)
Burnt despite our pleas
(What about us)
What about the holy land
(What about it)
Torn apart by creed
(What about us)
What about the common man
(What about us)
Can’t we set him free
(What about us)
What about children dying
(What about us)
Can’t you hear them cry
(What about us)
Where did we go wrong
(ooo, ooo)
Someone tell me why
(What about us)
What about baby boy
(What about it)
What about the days
(What about us)
What about all their joy
(What about us)
What about the man
(What about us)
What about the crying man
(What about us)
What about Abraham
(What was us)
What about death again
(ooo, ooo)
Do we give a damn
Aaaaaaaaah Ooooooooh
地球温暖化により加速する種の絶滅
2009年11月、地球温暖化により絶滅の危機に瀕している「America’s Hottest Species」11種が発表されました。悲しいことにも、カウアイ島固有のハワイミツスイの一種であるアキキキがリストに含まれています。
カウアイ島のアキキキ
Akikiki (Oreomystis bairdi)
フロリダとカリブ海のエルクホーンサンゴ
Elkhorn Coral (Acropora palmata)
ロッキー山脈のイワナ属のブルトラウト
Bull Trout (Salvelinus confluentus)
カナダオオヤマネコ
Canada Lynx (Lynx canadensis)
タイヘイヨウサケ
Pacific Salmon (Oncorhynchus)
オサガメ
Leatherback Sea Turtle (Dermochelys coriacea)
ヒグマ
Grizzly Bear (Ursus arctos)
北東部のミューレンバーグイシガメ
Bog Turtle (Glyptemys muhlenbergii)
中西部のツレサギソウ属のラン
Western Prairie Fringed Orchid (Platanthea praeclara)
ホッキョクグマ
Polar Bear (Ursus maritimus)
地上だけでなく地下にもハワイ独特の生態系があります。
標高約1500メートルの森林地帯。 雲霧から水を補給している植物たち。 奥の方には古い森が見えています。手前は1880年の溶岩流の上の若い植生です。 この辺りにはハワイ固有の鳥たちが棲んでいます。
そして地下には溶岩トンネルがあり、太陽の光が届かない真っ暗な環境に適応したハワイ固有の生物が棲んでいます。目が退化し、色素がなくなり真っ白なコオロギや、色素だけでなく目も失ってしまったクモ「ホラズミコモリグモ」などです。
コキ・フロッグことコキコヤスガエル
ハワイで通称コキ・フロッグ(Coqui Frog)と呼んでいるカエルは、プエルトリコ原産のコキコヤスガエル(Eleutherodactylus coqui)です。「コキー」という大きな鳴き声が名前の由来です。(複数のコキ・フロッグの鳴き声) 1988年ごろにハワイに侵入してきました。植物に紛れてやって来たというのが定説です。
国際自然保護連合(IUCN)が定めた「世界の侵略的外来種ワースト100 (100 of the World’s Worst Invasive Alien Speicies)」に選定されています。
雌が地面の落ち葉の間や苔などに卵を産み、雄が卵を抱き守ります。オタマジャクシの期間がなく、14?17日間で卵から直接5ミリぐらいの子ガエルが孵化します。成熟するまで約8ヶ月で、4?6年も生きるそうです。大きいものは体長5センチぐらいになるそうです。
原産地のプエルトリコでは、1年に4?6回、1回あたり34?75個の卵を産むそうですが、ハワイの実験室では、2週間半おきに卵を産むそうです。つまり1年に26回で、1匹の雌が産む卵の数は1年に1400個ということになります。
原産地であるプエルトリコでは、標高0?1000メートルの雨林に生息していて、20平方メートルの土地に平均40匹生息しているそうですが、ハワイ島では同じ広さの土地に200匹という数だそうです。ヘビなど天敵がいないからです。
昼間は大きな丸まった落ち葉などの下に潜んでいますが、夜になると木に登り、地面から1?2メートルぐらいのところで鳴きます。夜行性の捕食者として、地面から木々の上部までの間で、主に昆虫やクモなど節足動物類を捕食するそうですが、カタツムリや小さなカエルなども捕食するそうです。
ハワイの森林に生息するハワイ固有の昆虫やクモやカタツムリを捕食してしまい、昆虫やその幼虫を主食とするハワイ固有の鳥達にも影響を及ぼします。
ハワイのデリケートな生態系に大きな影響を及ぼすだけでなく、1晩中、1年中続く大きな鳴き声はうるさいので問題です。
サンフランシスコで見つけたもの
2009年7月にサンフランシスコに行ってきました。これはいいアイデアだなと思ったものは・・・
泊ったホテルHilton San Franciscoの部屋の机の上に置いてあった袋です。濯いだペットボトルや缶(Rinsed plastic bottles and cans)、汚れていないダンボールCardboard, unsoiled)、新聞紙(Newspaper)や何色の紙でも(Paper, all colors)、この袋に入れておいてくださいというものです。より良い将来。より良い現在。(A Better Future. A Better Now.)
The Plant Cafe Organicというカフェで見かけたもの。堆肥用の生ゴミ(compost)とリサイクリングできるもの(recycling)とゴミ(trash)の3つに分かれていました。
街で見かけた自転車です。車輪のスポークに反射材として使い古しのCDを取り付けています。
「世界一曲がりくねった道」の近くの歩道で見かけたサイン。ゴミの投げ捨て禁止:排水溝に流れ込むのは雨だけ(No Dumping: Only Rain Down the Drain)
ハワイアンモンクアザラシの保護
2009年4月7日のニュースによると、個体数が1200以下になってしまったハワイ・モンク・アザラシ(ハワイアン・モンク・シール)を保護するために、国会が570万ドルの予算を割り当てたそうです。
近年では、南東ハワイ諸島の個体数は100頭を超えたそうですが、パパハーナウモクアーケア海洋国家遺産として指定されている北西ハワイ諸島では減少し続けているそうです。北西ハワイ諸島で減少している原因は、餌不足、サメによる襲撃、そして漁網に絡まってしまうことだそうです。南東ハワイ諸島での問題は、人間が餌を与えること、猫や犬から病気が感染する可能性、釣り針を飲み込む危険性、漁網に絡まる危険性などだそうです。
2006年7月にハワイ島ヒロの少し北にあるパーパイコウで生まれた雌のハワイ・モンク・アザラシ(RO42)は、2006年9月に離乳してから、安全な場所へと2回移住させられましたが、人間と接するようになり、3回目の移住はノース・コハラのラパカヒ州立歴史公園でした。私はそこの海辺で寝ているRO42 を見ました。2007年4月から8月にかけては、人間から魚をもらって食べたり、人間と泳いだり、人間との触れ合いが多くなっただけでなく、だんだん攻撃的にもなってきたそうで、RO42の安全のためにも、人間の安全のためにも、2007年8月に、ひっそりとしたハワイ火山国立公園のケアホウ・ポイントに移されたそうです。その後RO42は人間が恋しくなってか、島の色んなところに移っていったそうです。2007年1月ごろはミロリイにいたそうです。2008年8月にはハワイ島ホオケナ・ビーチからモロカイ島ラーアウ・ポイントとラーナイ島の西海岸の間に移されました。2008年12月にはマウイ島ナーピリ・ベイに来ました。 2009年2月にはオアフ島カーネオへから北西ハワイ諸島ヘ移されました。これは5回目の移住です。
KITV.COM: NOAA Teams Up With Coast Guard To Relocate Social Monk Seal (Video)
KITV.COM: Officials Relocating Hugging, Nibbling Monk Seal (Posted on February 25, 2009)
Harrison Ford: Protect an Acre
ハワイでは、乱開発により森林が少なくなっています。ハワイの経済発達・繁栄には大きなプラスになった反面、多くの動植物が絶滅してしまっただけでなく、現在絶滅危機におかされているものが多いです。運良く生き残った種は、移入種の動植物による害を受けるだけでなく、地球温暖化による影響も受けます。温暖化とともに、鳥の病気を媒介する蚊の分布域が年々標高の高いところにも広がって、鳥の病気に免疫のないハワイ固有の森の鳥達は、逃げ行くところがなく絶滅の危機に直面することになります。
我々人間への影響も大きく、特に海に囲まれたハワイでは、海面の上昇も問題のひとつとなります。現在の傾向が続けば100年の間に、海面が1メートルほど高くなると予測されています。多くの住居やホテルや道が水没の危機にさらされることになります。
Star Bulletin, September 23, 2007, The drowning of Hawaii