自然現象

影のオンパレード

sunset

早起きをして、満月が沈んでいく姿を観て、朝焼けのマウナ・ケアと日の出を観て、虹がかかる滝を観て・・・ヒロの美しさを満喫したこの日・・・2008年2月20日水曜日。
・・・この日の締めくくりは、マウナ・ケアの山頂ででした。
360度に渡る雲海は低く、雄大なマウナ・ロア山とフアラーライ山とマウイ島のハレアカラー山が見え、雲海へと沈んでいく真っ赤な太陽。自分の影がだんだん長く長くなっていくとともに、空の色は刻々と変化していき、東の空にはマウナ・ケア山の陰がはっきりと映り、今朝沈んで行った満月が出てくるのを観るはずでしたが、なんと三日月のように見えました。月食だったのです!下の写真は大気に写るマウナ・ケア山の影の中に見える月と、雪の上を歩いている人です。

lunar eclipse

山の影が薄らいで見えなくなったころには、月は半月に近い大きさになっていました。下の写真はそのときのものです。空の色が2色に分かれているのは、地球の影が大気に投影されているからです。

lunar eclipse

空が暗くなり星が見えてきたころには、月はほぼ満月にも戻っていました。まぶしい満月の光によって丘に影ができ、神秘的な月明かりに再び自分の影が現れました。幻想的な月夜でした。
太陽を背にしてみた自分の影、太陽の光線が地球にさえぎられて月面に見えた地球の影、地球の大気に投影された地球の影、月明かりに見える自分の影・・・影のオンパレードでした。

2008-03-08 | Posted in 自然現象4 Comments » 

 

気温はマイナス5度

temperature

辺りは雪と氷だらけ・・・気温はマイナス5度・・・
これは数日前マウナ・ケアに行ったときに、標高4200mぐらいのところから雲海を見渡し、黙々と湧き上がるような雲の中へと沈んでいく夕日をブルブル震えながら観望していたときの気温です。風もあったので体感温度はかなり低かったと思います。
ハワイ島の山の頂では真冬です。夜になると麓へ山の冷たい空気が下ってきます。今朝我が家の気温は外が14度、中は16度。一晩中山おろしの風が吹いた朝は寒いです。
P.S. 最近ボルケーノでは早朝1度や2度の時があるそうです。

 

2008-02-15 | Posted in 自然現象2 Comments » 

 

鉄砲水警報が発令されたハワイ島

flash flood warning1月の終わりから悪天候で雨が多く、1週間前は高波警報でヒロのビーチパークは全て閉鎖されました。警報が解除された後もずっと雨が降り続けていて、雷雨に集中豪雨もありました。

一昨日はハワイ島南東部で鉄砲水警報が発令されて、北側の19号線も南側の11号線も閉鎖されてしまい、昨日と今日も鉄砲水警報が発令されました。今日は月曜日ですが、北東部のラウパーホエホエから南側のカウーまでは、全ての学校が閉鎖されました。

hilo

右の写真は一昨日撮ったものですが、湖のように見えているのは、水浸しになってしまったヒロ湾沿いにある芝生の公園です。通常サッカー・フィールドとして使われているところです。

この辺りは、大雨になるとこのように洪水になってしまうことがあります。今回もかなりの洪水です。この公園とヒロ湾の間にある駐車場に停めてあった車が水浸しになっていました。

今回の大雨は2000年の大雨以来のものです。ハワイ島ではヒロのワイアーケア・ウカが一番大きな被害を受けました。昨夜から今朝にかけてカウアイ島にも鉄砲水警報が発令され、ハナペーペーやハナレイなどで被害がありました。

KPUA AM 670のウェブサイトに水浸しになっている車の写真や、ものすごい勢いで流れている川の写真などが見られます。KITVのウェブサイトのビデオリンクをクリックすると被害の様子がよくわかります。

 


2008-02-03 | Posted in 自然現象4 Comments » 

 

雹が降るハワイ

いつもより寒い寒いと思った2日前(2008年1月27日)の朝は我が家では摂氏17.5度でした。ハワイ島ヒロの我が家は、ちょこっと山側ではありますが標高は200mぐらいしかないと思います。でもこの辺りは暖炉がある家がとても多いです。残念ながら我が家にはないので、寒い日には暖炉がほしい!って思います。ひんやりと寒い日には、近所の暖炉の香りがしてくるので、うわ?、いいなあ?って思います。(我が家の除湿機は暖かい空気がでてくるので、これを代用することにしました。)
昨日(2008年1月29日)は天気が悪く一日中寒かったです。 朝は雷が聞こえたし、雨が降ったり止んだりでした。午後に少し回復して虹も見えて、ちょっこと星空も見えたかなと思うと、また土砂降りでした。雷も聞こえてきました。
西側のコナでは雹も降ったそうです。これにはびっくり。(・・・とはいっても、これは全く初めての出来事ではありません・・・でも大変まれです。) マウナ・ケア山とマウナ・ロア山ではもちろん雪ですが(これは全然珍しくない・・・)、マウイ島のハレアカラー山でも沢山雪が降ったそうです。(沢山積もるのは結構まれ。)KGMB9.comで 写真(Hail in Kona! Storm Patrol) と ニュースの録画(Winter Storm Blasts Hawaii) を観ることができます。
今朝はとてもいい天気です。早朝は20度ぐらいでしたが、今(午前11時半ぐらい)は23?4度です。Tシャツの上に薄手のフリースを着ていますが、それでちょうどいいです。私が向かっている机の後ろの窓から暖かい太陽の光が入ってきています。背中からほんわりと暖かくなって、とても気持ちいいです。
今窓を開けたばかりです。左側の窓は山側の方角にあたるのでうが、すかっとした綺麗な青空が続いています。右側の窓は海側の方角いあたるのですが曇っています。さて午後からはどんな天気になるのかな。そろそろフリースを脱ごうかな、どうしようかな。

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追伸その1: 1時半に三女を迎えにいって、スーパーに買い物に行って(久しぶりのまとめ買い)買い物を終えて外にでると雨でした。家に帰ってから窓を全部閉めて除湿機をつけました。結局フリースは着たままです。今(午後4時)部屋の中は22度(外は19度)です。三女が熱いジャスミンティーを入れていくれました。
追伸その2: 夕べは思ったより暖かかったので、布団は2枚重ねにはしませんでした。でも、明け方は寒くて1枚追加しました。今朝7時半に三女を学校へ送っていって、家に帰ってきたのが8時。帰りにはマウナ・ロアとマウナ・ケアが見事に見えていました。とても沢山雪が積もっています。寒いはずだぁ。家に帰って気温をみてみると、室内が16.5度、外は15.5度でした。寒いのでフリースを2枚着ています。今朝も昨日と同じで山側が晴れ海側が曇りです。

2008-01-30 | Posted in 自然現象4 Comments » 

 

マウナ・ケアの初積雪(2007)

mauna kea snow 2007 

2日前(11月4日土曜日)は、ヒロでは夕方から雷がなっていました。
毎年この季節(ホオイロ:11月から4月)には雷雨が発生しやすいです。この季節に雷雨を伴うような嵐が来ると、標高4000mを超えるマウナ・ケア山とマウナ・ロア山の山頂付近では雪という場合が多いです。そういう嵐の後、山側の雲が無くなって、雪帽子をかぶった雄大な山が見えた時の感動は大きいです。毎年その景色を見るのが楽しみでなりません。(すばる望遠鏡など天文観測所での雪かき作業は大変で申し訳ないのですが・・・)
今朝、娘を学校へ送っていったときに、マウナ・ケア山全体が見事に見えていました。ヒロから見える今年の初残雪です。この写真は帰り道、道の脇に車を停めて写したものです。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。 

2007-11-06 | Posted in 自然現象4 Comments » 

 

太平洋津波警報センターが発する津波予報

ハワイ州オアフ島にある太平洋津波警報センター(PTWC: Pacific Tsunami Warning Center)の発令情報(PTWC Tsunami Messages)には以下のようなタイプがあります。  
ハワイで起きた地震の場合:マグニチュードがマグニチュードが6.9から7.5だと、緊急ローカル津波警報(Urgent Local Tsunami Warning)が発令されます。マグニチュードが7.6以上だと、ハワイ州全体に緊急ローカル津波警報(Statewide Urgent Local Tsunami Warning)が発令されます。
ハワイより遠く離れたところで起きた地震の場合:マグニチュード7.9以上で、予測される津波の到達時間が3時間内であれば津波警報(Tsunami Warning)、マグニチュード7.9以上で、予測される津波の到達時間が3時間から6時間であれば津波注意報(Tsunami Watch)、マグニチュード7.9以上で、予測される津波の到達時間が6時間より長い場合はTsunami Advisoryが発令されます。 
>>> 過去90日間の発令情報はNOAA NWC PTWCのウェブサイトにあるTsunami Messagesで確認できます。  
>>> PTWCの責任地域はNOAA NWC PTWCのウェブサイトにあるAreas of Responsibilityを示すマップを見るとよくわかります。
>>> 津波警報が発令された場合、ハワイ島で非難すべき地区はCivil Defense Tsunami Evacuation Zones for Hawaii Countyにあるマップをクリックするとわかります。 
津波の危険レベル:

  • Tsunami Warning (津波警報)
    The highest level of tsunami alert. Warnings are issued due to the imminent threat of a tsunami from a large undersea earthquake or following confirmation that a potentially destructive tsunami is underway. They may initially be based only on seismic information as a means of providing the earliest possible alert. Warnings advise that appropriate actions be taken in response to the tsunami threat. Such actions could include the evacuation of low-lying coastal areas and the movement of boats and ships out of harbors to deep water. Warnings are updated at least hourly or as conditions warrant to continue, expand, restrict, or end the warning.
  • Tsunami Watch (津波注意報)
    The second highest level of tsunami alert. Watches are issued by the TWCs based on seismic information without confirmation that a destructive tsunami is underway. It is issued as a means of providing an advance alert to areas that could be impacted by destructive tsunami waves. Watches are updated at least hourly to continue them, expand their coverage, upgrade them to a Warning, or end the alert. A Watch for a particular area may be included in the text of the message that disseminates a Warning for another area.
  • Tsunami Advisory
    The third highest level of tsunami alert. Advisories are issued to coastal populations within areas not currently in either warning or watch status when a tsunami warning has been issued for another region of the same ocean. An Advisory indicates that an area is either outside the current warning and watch regions or that the tsunami poses no danger to that area. The Center(s) issuing the Advisory will continue to monitor the event, issuing updates at least hourly. As conditions warrant, the Advisory will either be continued, upgraded to a watch or warning, or ended.
  • Tsunami Information Bulletin/Statement
    A text product issued to inform that an earthquake has occurred and to advise regarding its potential to generate a tsunami. In most cases, a Tsunami Information Bulletin indicates there is no threat of a destructive tsunami, and are used to prevent unnecessary evacuations as the earthquake may have been felt in coastal areas. A Tsunami Information Bulletin may, in appropriate situations, caution about the possibility of a destructive local tsunami. A supplemental Tsunami Information Bulletin may be issued if important additional information is received such as a sea level reading showing a tsunami signal. A Tsunami Information Bulletin may also be upgraded to a watch or warning if appropriate. 

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2007-08-18 | Posted in 自然現象No Comments » 

 

ペルーの地震と津波の恐れ

ハワイの8月15日午後1時41分(日本時間の8月16日午前8時41分)、南米ペルーの沿岸で起きたマグニチュード7.9の地震で、太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)は、午後2時20分にハワイ州にTsunami Advisory(津波注意報)を発令しました。チリの沖合いでは小さな津波により海面水位の上昇が観測されたようです。午後4時10分にTsunami Advisoryが解除されましたが、もし津波がハワイに到達していたなら、早くて16日の午前2時14分だったそうです。

1960年5月22日に南米チリ沖で発生したマグニチュード9.5の地震(史上最大規模の地震)は、ハワイにも日本にも大規模な被害を及ぼしました。今回のペルーの地震について、そして津波の可能性についてのアナウンスを聞いた時には、身に危険を感じました。

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追記:8月17日(金)の新聞(Hawaii Tribune HeraldWest Hawaii Today)によると、16日の午前2時ごろに、ハワイ島ヒロ湾で観測された津波の高さは約50センチだったそうです。


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2007-08-17 | Posted in 自然現象2 Comments » 

 

「ハリケーン・ハンター」

ミシシッピ州ビロクシ市のキースラー空軍基地を拠点とする米空軍の第35気象偵察飛行中隊「ハリケーン・ハンター」(The 53rd Weather Reconnaissance Squadron "Hurricane Hunters") は、ハリケーンの内部へ気象観測機(WC-130J Hercules)を飛ばして、ハリケーンの規模や強度を観測します。

同機に新しく取り付けられたステップ周波数マイクロ波放射計Stepped-Frequency Microwave Radiometer (SFMR)は、飛行直下の海面上に風よってできた泡から放出されるマイクロ波放射を探知し、海面風速を計算します。SFMRは降雨量を測定することもできます。

「ハリケーン・ハンター」が得たデータは、フロリダ州にある米国海洋大気局(National Oceanic & Atmospheric Administration: NOAA) の米国ハリケーンセンター(National Hurricane Center: NHC)に送られ、ハリケーン予報が行われます。


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2007-08-16 | Posted in 自然現象4 Comments » 

 

ハリケーン・フロッシーと地震

 hurricane flossietropical storm flossie

ハリケーン・フロッシーが接近しているハワイ島で、2007年8月13日午後7時38分にマグニチュード5.4の地震が発生しました。
震源はヒロより27マイル(約43キロ)南にあたるところで、キーラウエア火山のイースト・リフト・ゾーンにあるプウ・オーオーより4マイル(約7キロ)南東の地点です。震源の深さは6マイル(約9.7キロ)です。earthquake 081307
私のヒロの自宅でも、かなり大きな横揺れを感じました。幸い2?3秒ぐらいの揺れだったのでよかったです。
ハワイ島では、14日と15日は、全校が休校となりましたが、ハリケーンによる大きな影響はありませんでした。ヒロでは、ただ雨が降っただけで、風もなかったです。14日の午後5時のアップデートによると、ハリケーン・フロッシーの目は、14日の夜にハワイ島の最南端「サウス・ポイント」の約90マイル(約144キロ)南を通過するということでした。通過後、勢力が弱まって15日にはハリケーンからトロピカル・ストーム(熱帯暴風雨)になり、16日にはトロピカル・デプレッション(熱帯低気圧)にました。

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East Rift Zone

 
キーラウエア火山では6月から色んな変動が起きています。
2007年6月17日(父の日)午前2時15分より、イースト・リフト・ゾーンのマウナ・ウルの辺り、パウアヒ火口とマカオプヒ火口の間で、260回以上小さな浅発地震が群発しました。そのうちマグニチュード3以上の地震は午前4時半までに10回起きたそうです。
山頂は収縮し、パウアヒ火口の辺りで地震が群発し、マウナ・ウルの近くの地面傾斜が大きくなり・・・ということは、山頂の下に溜まっていたマグマが、イースト・リフト・ゾーンへと横に移動したということのようです。
数時間後にはイースト・リフト・ゾーンの山頂寄りのところで地震が起き、午前8時ごろにはマカオプヒ火口とカーネ・ヌイ・オ・ハモの近くで地震が群発し始めたそうです。それと同時にイースト・リフト・ゾーン)の亀裂が大きくなり始めました。
18日にも地震が続いたようです。
19日の朝、カーネ・ヌイ・オ・ハモの東側のオヒアの森で新しい溶岩流(200mx50mぐらい)が確認されました。地上に流出した溶岩は少なかったようですが、地下には大量の溶岩が侵入したことでしょう。亀裂の拡大は19日の夜まで続いたそうです。
プウ・オーオーにある火口は約100m陥没し、18日の夜以降、プウ・オーオーでの火山活動は静止した状態になりました。
7月2日、約2週間の活動静止期間後、プウ・オーオーの陥没した深い火口の中で溶岩が再び流出し始め、火口内に溶岩湖が出来ました。7月21日には、プウ・オーオーの東側に亀裂ができ、裂け目噴火が始まりました。同時にプウ・オーオーの火口内の溶岩湖のレベルが下がりました。現在、8月14日、7月21日からの噴火も、プウ・オーオーの火口内の噴火も続いています。

 プウ・オーオーのライブカメラ


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2007-08-14 | Posted in 自然現象No Comments » 

 

2006年11月23日、M5.0の余震

Earthquake 11/23/0611月23日午前9時20分、ワイコロアの西南西18キロ(11マイル)のところで、M5.0の地震が起きました。

11月15日のM6.7とM6.0の地震以来、余震が160回以上も引き続いていますが、これまでの余震の中では、一番大きなものでした。

ヒロでも数秒間、揺れを感じ取ることができました。オアフ島でも揺れたそうです。

ノース・コナ地区では民家やビジネスも含め約3000件が停電になり、回復するまで約1時間半かかったようです。19号線では小さな地崩れがあったようです。

感謝祭(Thanksgiving Day)の朝の出来事でした。


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2006-11-24 | Posted in 自然現象No Comments »