コアエ・ケア(シラオネッタイチョウ)

White-tailed Tropicbird

2010年2月の半ばごろ、ハイキング中に真上を2羽のコアエ・ケア(Koa’e Kea)が飛びました。鳴き声がすぐ側で聞こえました。日本語ではシラオネッタイチョウ、英語ではホワイトテイルド・トロピックバード(White-tailed Tropicbird)。中央尾羽すらっと長くてとても美しい鳥です。
いつもだと、このスポットではコアエ・ケアが真上に来ることがなかったので、びっくり。とっさのことでしたが、ポケットの中のデジカメを取り出し写真を撮りました。でも、上を向くと眩しくて、カメラのスクリーンの中に鳥が入っているかどうかもわかりませんでした。こんなボケた写真しか撮れなかったのが残念ですが、何枚か写したなかでこれが一番よかったものです。
遠目のところを見ると数羽飛んでいました。雄と雌が交互に翼を羽ばたかせて求愛ダンスをしている姿がとても美しかったです。

2010-03-15 | Posted in No Comments » 

 

海辺で見つけた鳥の足跡

Bird Tracks

河口で見つけた鳥の足跡。この海辺ではウリリ(メリケンキアシシギ)をよく見かけるので、その足跡かもしれません。
ここの砂は細かい砂で、濃い灰色(古く色あせた黒い溶岩)、海老茶色(高温酸化した溶岩)、れんが色(高温酸化した溶岩)、オリーブ色(オリビーンとも呼ばれるカンラン石)、白(サンゴ)などが混ざっています。

2010-03-08 | Posted in 2 Comments » 

 

ヒロにやってきたトキ

Ibis in Hilo 112009

私のカメラはごく普通のデジカメで望遠に限界があり、こんなぼやけた写真しか撮れなかったのが残念ですが、この鳥は2009年11月にヒロに来ていたトキです。約1ヶ月ほどいたかな。アメリカ西部、メキシコ北部から南アメリカにかけて分布するカオジロブロンズトキ(White-faced Ibis, Plegadis Chihi)ではないかなと思います。沢山雨が降ったときに、公園の芝生が水浸しになっていたのですが、マガモやムナグロとともに、浅い泥沼のようになった公園で餌を毎日のように啄んでいました。

2010-01-06 | Posted in No Comments » 

 

ハワイのゴイサギ ’Auku’u

ゴイサギ(Nycticorax nycticorax)はオーストラリア、南極大陸、その他の大陸のタイガ(常緑針葉樹を中心とした亜寒帯林)とツンドラ(凍土帯)を省けば世界中に分布しているそうです。ハワイにもいます。ハワイ語ではアウクウ(’Auku’u)と呼びます。英語の俗名のひとつはBlack-Crowned Night-Heronです。
Night-Heron(意味は夜のサギ)という名のとおり夜行性の鳥で昼間は休んでいる鳥ですが、ハワイでは雨天や曇りの日でなくても昼間でも活動します。
1900年代初期のハワイでは、ポルトガル移民者たちがアウクウを食べていたそうです。

'Auku'u

ハワイ島のリゾート地の池の辺でランチを食べていたら、このアウクウはいつの間にか直ぐ側に来ていました。じっと池の中を覗いていました。

Fish Pond

池の中にいるのはこんな魚達です。鯉のようです。このアウクウがそこにいることに気づいてから10分後ぐらいに、このアウクウは池の中に飛び込んで魚を加えて出てきて、池の反対側の岸へと飛んでいきました。
鳥には38通りの餌を捕る動作があるそうなのですが、アウクウは立った状態で獲物が近づいてくるのを待つ、水の中にくちばしを入れて速く連続的に揺らして獲物を呼び寄せる、じっと立った状態でいて飛んできた獲物を捕まえる、ゆっくりと歩いて獲物に近づく、ホバリングする、水に飛び込む、足から飛び込む、泳ぎながら獲物を捕らえるというような動作をするそうです。それに加えてパンくずを使って獲物を捕るという例もあります。

2009-12-30 | Posted in No Comments » 

 

気流に乗ってホバリングするイオ

Io in the sky

2009年11月30日、ハワイ島北部。
真っ青な海に、真っ青な空。
あれ、何か飛んでる・・・
よく見てみるとイオでした。

Io by Shigenori Fujiwara

最初は上のほうで見えにくかったのですが、
次第に下のほうへやってきました。

この日一緒だった藤原 成則さんが写真を撮ってくださいました。
このイオは気流に乗って羽ばたきもせず、
5分ぐらいでしょうかホバリングをしていました。

カウアイ島でプエオ(コミミズク)のホバリングを観たことがありましたが、
イオのホバリングは今回初めて観ました。
Pololu Valley 11302009

この日のポロルー渓谷は、少しかすみがかかっていて神秘的でした。

2009-12-04 | Posted in 2 Comments » 

 

ハワイの絶滅してしまった鳥たち: オーオーとキオエア

Hawaii Oo (Moho nobilis) 
この絵の鳥はハワイ島のオーオー(ʻŌʻō)です。その美しい黄色い羽は装飾品に用いられました。体長32センチ、尾の長さは19センチ、翼は11~11.5センチ。乱獲、環境破壊、蚊、モングース、ネズミなどによる影響で絶滅してしまったとされています。oh-ohという大きく強い鳴き声だったそうです。 最後に鳴き声が聞こえたのは1934年だそうです。
3D pictures of extinct Hawaii ʻŌʻō at Naturalis
ハワイ島のオーオーだけでなく、他の島にもオーオーと呼ばれる鳥がいたそうで、計4種いたそうです。それからハワイ島にはキオエア(Kioea)という種もいました。これら5種は、長くカーブしたくちばしで花の蜜を吸う鳥たちでした。全種絶滅してしまった鳥たちです。
カウアイ島のオーオー Moho braccatus
(最後に観察されたのは1985年)
ビデオで観る
モロカイ島とマウイ島のオーオー Moho bishopi
(最後に観察されたのは1981年?)
オアフ島のオーオー Moho apicalis 
(最後に観察されたのは1837年)
ハワイ島のオーオー Moho nobilis
(最後に観察されたのは1934年)
ハワイ島のキオエアChaetoptila angustipluma
(最後に観察されたのは1859年)
これらの5種は過去200年間ミツスイ科(Meliphagidae、Honeyeaters ハニーイーター)モホ属の鳥だとされていましたが、博物館に保管されている標本のDNAを調べてみたところ、西太平洋のミツスイ科(Meliphagidae)とは全く異なる種で、北アメリカ大陸やユーラシア大陸に分布するレンジャク科(Bombycillidae)のCedar Waxwing(Bombycilla cedrorum)に近い種であるということが分かったそうです。
虫や植物の実を食べるレンジャクの仲間が、約1400万?1700万年前にハワイ諸島に渡ってきて、蜜を吸う種へと進化し、その姿はニューギニアやオーストラリアに棲むミツスイ科の鳥達のように進化したそうです。このたび新しく作られた科の名前はMohoidaeです。
e! Science News
Smithsonian scientists rearrange Hawaii’s bird family tree
Thursday, December 11, 2008

SCIENCE NEWS
HAWAII’S HONEYEATER BIRDS TRICKED TAXONOMISTS
DNA from old museum specimens reveals evolutionary look-alikes
Friday, December 12, 2008

追記:ミツスイ科(Meliphagidae)の鳥達は「ハニーイーター(Honeyeaters)」で、アトリ科(Fringillidae) ハワイミツスイ亜科(Drepanidinae)の鳥達は「ハワイアン・ハニークリーパー(Hawaiian Honeycreepers)」です。

2009-09-04 | Posted in 2 Comments » 

 

サンフランシスコで観察した鳥たち

2009年7月、サンフランシスコに遊びに行ってきました。旅の目的はバードウォッチングではありませんしたが、とりあえず北米の鳥のフィールド・ガイドは持っていきました。たまたま出合った鳥達は・・・
Western Grebe (Aechmophorus occidentalis) クビナガカイツブリ
Brown Pelian (Pelecanus occidentalis) カッショクペリカン
Brandt’s Cormorant (Phalacrocorax penicillaus) アオノドヒメウ
Heermann’s Gull (Larus heermanni) オグロカモメ
Western Gull (Larus occidentalis) アメリカオオセグロカモメ
American Crow (Corvus brachyrhynchos) アメリカガラス
Brewer’s Blackbird (Euphagus cyanocephalus) テリムクドリモドキ
 
持って行った本:
Field Guide to the Birds of North America
National Geographic

Field Guide to the Birds of North America
Fifth Edition

この本の詳細を見る

 
2009-07-24 | Posted in No Comments » 

 

ノイオ(ヒメクロアジサシ)について

Noio

チドリ目カモメ科に分類されるヒメクロアジアシです。太平洋と大西洋の熱帯や亜熱帯の島々と海域に分布する海鳥です。体は灰色がかった黒ですが、頭のあたりは白っぽいです。
英語ではハワイ語ではblack noddy、ハワイ語ではノイオ(noio)と呼びます。
ハワイのヒメクロアジサシ(Anous minutus melanogenys)、ノイオは体長約14インチ、翼開長は約28インチで、海辺の断崖絶壁や樹上などに巣を作ります。
海岸から約40マイル以内の海域が餌場だそうです。アク(aku カツオ)など大きな魚に追われて、海面近くに上ってきた小さな魚をノイオが狙います。
航海中のカヌーにとって、大海原で島を探す手がかりとなる海鳥の一種だそうです。(伝統的な航海術のひとつ) ノイオは、朝、餌を求めて島から離れ、午後に戻ってきます。ノイオが向かっている方向を見れば、島がある方向が分かります。

 

2009-06-05 | Posted in No Comments » 

 

イオのシルエット

Io in the Sky

タカ科ノスリ属のハワイノスリ(Buteo solitarius)
ハワイ語の名前はイオ(‘io)。
ハワイ島にしか住んでいない鳥。

Io in the Forest

 1778年以降、カウアイ島、オアフ島、マウイ島で
最低8回は観察されたことはあるそうです。
カウアイ島とモロカイ島ではイオの化石が発見されています。

Endangered Species in the Pacific Islands
Hawaiian Hawk

Federal Register: August 6, 2008
(Volume 73, Number 152)

2009-05-25 | Posted in No Comments » 

 

I dream of ‘Alala

Alala on Ohia-Lehua

オーヒア・レフアにとまったアララー

Margaret Barnabyさんの作品です。
タイトルは"I dream of ‘Alala"。

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余談ですが、カウ地方にはワイ・ア・カ・アララー(Waiakaalala)という泉があるそうです。アララーの水という意味で、1907年のマウナ・ロアの噴火により溶岩流で覆われたところに、アララーが水を見つけたというのが名前のもとだそうです。 アララーについては、ここをクリック。

2009-05-13 | Posted in No Comments »