植物
アーカラ色・・・ハワイ島の高地の森は春
ハワイには四季はなく二季しかないと言うけれど・・・ハワイ島の高地の森では、今、春の気配を感じます。
ピンク色の花が咲いています。
これはシソ科(Lamiaceae) のハワイ固有植物です。 Stenogyne calaminthoides ミントの仲間ですが、ハーブ特有の香りがありません。 害虫や有害な菌から身を守るための精油(エッセンシャルオイル)を失ってしまった植物です。このハワイアン・ミントの長く曲がった花筒は、鳥のくちばしと共進化したものです。
これはバラ科(Rosaceae)キイチゴ属の「アーカラ (‘Akala)」の花。Rubus hawaiensis ハワイ固有のラズベリーです。このハワイアン・ラズベリーには、鋭い刺はありません。もともと草木を食べる哺乳動物がいなかったハワイですから、刺を失ってしまいました。葉っぱを全部落として枯れ木のような姿をした落葉期が終わり、森に春が来たので、元気よく芽吹いてきました。そして花も咲き始めました。ピンク色のピンクというのは、ナデシコの花のことです。英語ではナデシコ色、日本語では桃色・・・ハワイ語ではアーカラ色。
どちらの花も、イイヴィ(ブログのヘッダーの赤い鳥)が蜜を吸います。今、森の中には、イイヴィの幼鳥が沢山います。
余談:ナデシコ属(Dianthus)の植物の花は、花びらの縁がギザギザと切れ込みが入っているものが多いです。英語でギザギザに切ることをpinkといいます。手芸で使うpinking shears(ピンキングはさみ)は、布をpinkするためのはさみです。
コメント2件
Kumiko | 2009.03.09 3:07
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森の中では、桜のように木一面がピンク色になる木はないのですが、でも、緑一杯の森の中にピンク色の花があると、とても惹かれます。
日本では、あともう少しでホノカアボーイが上映されますね。
rie | 2009.03.08 14:25
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Kumikoさんこんにちはは!
アカラ色のハワイの森、素敵でしょうね!
イイヴィの幼鳥が飛ぶ練習、蜜を吸う練習をしているのかな?
今我が家の庭には、 Stenogyne alaminthoidesに似た知らないうちに咲いた花と、椿のピンクが綺麗です。
ちょうどまさに一年前、ハワイ島でkumikoさんとお会いした事を、Hilo空港でかけて頂いたレイ(今はドライフラワーです)を見ながら懐かしく思い出していました。
ホノカアボーイについてのブログでは、お写真にてお変わりない元気な姿をみて嬉しく思います。映画楽しみです!