ハワイアン・ミュージック
「キモ・フラ」
Words and music by Helen Kapuailohia Desha Beamer
hulapala.orgより
Aia i ka u ka o Pi`ihonua
In the uplands of Pi`ihonua
Ke kîhâpai pua ulumâhiehie
A flower garden in beautiful array
I laila au la `ike i ka nani
There I see the beauty
O nâ pua `ala a he nui wale
Of the fragrant flowers in great profusion
Ho`ohihi nâ manu o ke kuahiwi
The birds of the forest are attracted here
Nâ `i`iwi maka pôlena
The yellow eyed `i`iwi
I ka `ono i ka wai o nâ pua
At the sweet nectar of the flowers
O Moanike`ala i ka uluwehiwehi
Of Moanike`ala’s beautiful gardens
Mahalo `iâ `oe e ka hoa aloha
Thank you dear friend
I ka ho`okipa e nâ malihini
For gracious hospitality to visitors
Eia kô lei poina `ole
Here is your unforgettable, beloved
O Leimakani lei onaona
Leimakani, a lei so fragrant
Ha`ina `ia mai ana ka puana
The story is told
Moanike`ala i ka uluwehiwehi
Moanike`ala, beautifully verdant
Hea aku mâkou e ô mai `oe
We call, you answer
Kimo o ka uka `iu `iu he inoa
Jim of the highlands, your name-song
ピイホヌアの山の手にある
美しく魅力的に造られた花園
そこで私は美しさを見る
沢山の香しい花々の
山の鳥たちが戯れる
黄色っぽい目(顔?)のイイヴィたち
花々の美味しい蜜があるところに
美しく緑豊かなモアニケアラの
親愛なる友よ、ありがとう
訪れた人たちを親切にもてなしてくれて
ここには忘れられないあなたの最愛の奥様が
レイマカニという、やさしい香のレイ
話を繰り返すと
美しく緑豊かなモアニケアラ
私たちが声をかけると、あなたは答える
ハイランドのキモ、あなたの名前の歌
Helen Kapuailohia Desha Beamerの曾孫である
Kapono BeamerによるKimo Hulaのメロディーをちょっぴり視聴してみる。
モアニケアラ(Moanike’ala)とは、ハワイ島ヒロのピイホヌア(Pi’honua)にあるヘンダーソンの家の名前です。モアニケアラの意味は香のある風です。現在(2010年5月)は廃屋となってしまっていますが、この家はヘンダーソン家の邸宅でした。キモはスコットランドのハイランド地方出身で、1900年にハワイ島に移住し、6年間Wainaku Millで蹄鉄工として働いた後、4年間Hakalau Millで監督(Team Luna)を務め、Hawaii Mill Co. で2年間監督(Head Luna)を勤め、その後3年管理人を務め、1915年にオーナーであったH. Hackfeld and Co., Ltd.からHawaii Mill Co.を買い取ったそうです。このサトウキビ工場はキノオレ・ストリート(Kinoʻole Street) とポーナハワイ・ストリート(Pōnahawai Street) の角にあったそうです。現在そこには消防署があります。彼はビジネスマンでありましたが、慈善家でもありました。
レイマカニとはキモの奥さんであるリディア・レイ(Lydia Lei、旧姓はMacy、1909年に結婚)のことです。リディア・レイはハワイアンの混血でした。銀行家のハロルド・パテン(Harold Patten)の奥さんとは姉妹で、ハワイ島プウエオ(Pu’u’eo)のハロルド・パテンの旧邸宅は現在はBJペン(BJ Penn’s)のご両親の邸宅です。
イイヴィ(‘i’iwi, Vestiaria coccinea)は緋色の美しい鳥です。ハワイアン・ハニークリーパーの一種です。現在はモアニケアラがある標高には棲んでいませんが、この歌が作詞された時代には棲んでいたのでしょうか。
ハワイ語でマカ(maka)と言うと大抵「目」という意味に解釈しますが、この歌ではNâ `i`iwi maka pôlena と歌われています。一般的には黄色っぽい色の目をしたイイヴィと訳してあるようですが、イイヴィの目は黒です。黄色い目をしたイイヴィは見たことがありません。というか、いません。黄色い花が目に映っていて黄色っぽい目に見えたのでしょうか。でも体長15センチの鳥の目は小さく、よく動く鳥なので目までよく見ることは、双眼鏡で見ない限り見えないって感じです。makaをハワイ語の辞書で調べてみると、eye(目), eye of needle(針の目), face(顔), countenance(顔つき、顔色)と書いてあります。なので、「目」ではなく「顔」と解釈するのがよいのではないかなと私は思います。オーヒア・レフアの花の蜜を吸って、頭に花粉が付いて黄色くなっているイイヴィの姿を見たことがあります。それから、雄も雌も同じ色ですが、イイヴィの幼鳥は緋色ではなく、地味な黄色に黒っぽい色が混ざった姿をしています。
ピイホヌアはヒロのアフプアアのひとつです。ピイとは内地に入る、上るという意味で、ホヌアは土地という意味です。
コメント3件
Kumiko | 2011.09.02 17:20
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ありがとうございます。
RIE | 2012.04.12 16:51
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もしよろしかったらこちらのモアニケアラに今滞在中に行きたいのですが、ピイホヌア会館からどのように行けばいいのでしょうか?教えていただければ幸いです。せっかくですので写真におさめたいのですが・・・明後日13日にいきたいので教えていただければ嬉しいです。
liko | 2011.09.02 13:02
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この曲のメロディーが大好きで、
歌詞を調べていてたどり着きました!
写真や歌の背景などとっても参考になります。
これからも読ませていただきますね!