自然保護
June 8th, Word Oceans Day
6月8日は「世界の海の日」、ワールド・オーシャンズ・デイです。
“Together we have the power to protect the ocean.”
私たちは、みんなで協力することによって、海を守る力がある。
“Promise for the Ocean”
海のために約束しよう。
Hawaii Botanist Races to Save Rare Plants
Native Hawaiian Forest: Source of the Waters of Life
ハワイ固有の動植物が棲む森林はハワイの文化を育んできましたが、私たちが必要とする命の水の源もこの森林です。森林を保護するのは私たちが持つ責任です。
マウイ島のワイカモイ保護区
マウイ島にあるWaikamoi Preserve(ワイカモイ保護区)の面積はこれまで5230エーカー(約2116ヘクタール)でしたが、2014年4月に自然保護団体The Nature Conservancyが、ハワイ州政府のState Department of Land and Natural Resourcesという機関の協力を受けて、この土地に隣接する土地の地役権を、Alexander & Baldwin(アレクサンダー・アンド・
保護区の名前であるWaikamoi(ワイカモイ)は、そこに流れる川の名前に由来しています。wai(ワイ)は水、ka(カ)は英語のtheにあたることば、moi(モイ)はkalo(カロ、タロイモ)の品種の名前です。moi(モイ)というタロイモは、粘りが多目の品種でpoi(ポイ)を作るのによいそうです。芋の部分は少しピンク色がかった白い色をしています。この品種のタロイモの名前は、moi(モイ、ツバメノコシロ科ツバメノコシロ属、Polydactylus approximans、Pacific Threadfin)という魚に由来しています。昔のハワイでは、王族など高い位の人達しか食べることができなかったという白身魚です。胸びれが2つのセクションに分かれていて、上のはごく普通のひれですが、下のセクションは、6本(5~7)ヒゲのように長い糸のようだというところからThreadfin(threadは糸、finはひれ)という英語の名前がついています。
ハワイの自然の宝石
「Hawaii’s Tree Snails: Jewels of Nature and Culture」と題した講義を受けてきました。
ハワイ諸島には1000種以上の陸貝が記録されています。ハワイ諸島に渡ってきた10科の陸貝がこんなに多くの種に分化した多様性は驚くべきことです。陸貝の楽園であったようですが、森林伐採や外来種の生き物による害によって、約90%もの種が絶滅してしまいました。残った種には現在絶滅危惧種に指定されている種が多いです。1800年代から1900年代中ごろまでは、コレクターたちが大量に集めていたのですが、それだけたくさんいたということでもありますが、地域によっては絶滅を引き起こした原因のひとつであったことでしょう。
残っている種を守ることは大変な努力と時間と資金を要します。ヤマヒタチオビという陸貝や、ねずみ、ジャクソンカメレオンなど外来種の生き物が侵入できない環境を作らないといけません。これらの生き物が侵入できない特殊なフェンスが必要です。現在オアフ島では数箇所に設けられています。今後その他の島々でも保護が強化されますように。
Hawaii Conservation Alliance Documentary
Water Facts
Fantastic Fungi: The Forbidden Fruit
The Beauty of Pollination
Pollinator Conservation
「Pollinator Conservation」に関する講義を受けてきました。ポリネーター(pollinator)とは、植物の花粉を運んで受粉させて動物のことです。送粉者や花粉媒介者や授粉者とも呼ばれます。
アメリカ本土やハワイで主な送粉者として知られれているミツバチはヨーロッパを起源に持つ種で、アメリカ本土では、例えばカリフォルニア州のアーモンド農園のように、農作物の収穫をより確実にさせて産出量を最大にするためにミツバチによる受粉に頼っています。(ハワイでは蜂蜜のために飼育されている場合が多いようです。)
ミツバチが失踪している問題の解決法として、養殖ミツバチに頼らず、自然界に生息する、その土地ならでは在来種のハチやハエやチョウなどの送粉者による受粉を見直そうという考えが少しずつ広がっています。
農園の周囲の環境が悪化し、在来種の送粉者が減少していますが、自然環境保全だけでなく、農園内でも、野生の送粉者に適した環境を作ることが大事です。
ぜひ、農園だけでなく、庭や畑にも、在来種の送粉者の保護のために、なるべくその土地の在来種の植物を植えましょう。