鳥
A bike ride around Midway Island
北西ハワイ諸島にある小さな環礁、ミッドウェイ島。このビデオは2012年2月8日の朝のもので、コアホウドリLaysan albatross, Diomedea immutabilis)のが島中に一杯いる様子を見ることができます。みごとな集団繁殖地です。
全長80cm (79-81cm) 、翼開長199cm (195-203cm)。抱卵期間は約65日で、雛が巣立てるようになるまで約160日間もかかるそうです。7~8歳になるまで交尾しないそうです。
Hawaii Bird Conservation
ハワイ固有の鳥達は、すでに絶滅してしまった種が多いですが、残っている種の多くは絶滅危機に瀕しています。ハワイは地球上で最も絶滅危惧種が多いところです。より多くの人が自然保護に関心を持つようになりますように。
「アキキキ」
カウアイ島の雨林にのみ生息するアキキキは絶滅危惧種です。
「パリラ」
ハワイ島のマウナケア中腹の西側に面した亜高山乾燥林にのみに生息する鳥です。絶滅危惧種です。
共進化 (Co-evolution)
自然保護団体「The Nature Conservancy」が管理しているマウイ島のワイカモイ保護区で撮影されたものです。ハワイ・ミツスイの一種であるイイヴィが長くカーブしたくちばしで、カーブした管状のオーペルの花の蜜を取っているところです。
ハワイ固有のロベリアの一種であるキキョウ科のオーペルの花は、鳥のくちばしに合わせた形に進化し、鳥のくちばしも花に合わせた形に進化しました。形がぴったりとマッチしています。
It’s for the Birds
ボルケーノ・アート・センター から送られてきたポストカード。前回のはイイヴィでしたが、今回は地衣類が生えたアカネ科のピロの木にとまった2羽のアララー。
アーチストの名前はマリアン・バーガー(Marian Berger)。2011年1月と2月にアーチストのリセプションが、ハワイ火山国立公園内のボルケーノ・アート・センターで開かれました。
2月のレセプションには、ツアーのお客様たちと一緒に行くことができました。マリアンさんには、以前からぜひ会ってみたいなと思っていたので、実際にお会いできて話を聞かせていただけてとても感動しました。
マリアンさんのハワイの鳥達の水彩画は実物大で、オリジナルの作品を見ると、まるで鳥達がそこにいるようでした。アメリカ人の画家であり鳥類研究家であったジョン・ジェイムス・オーデュボン (John James Audubon, 1785-1851) が描いた鳥の実物大の水彩画と同じようなコンセプトで描かれています。
Koki‘o Ke‘oke‘oの蜜を吸うI‘iwi
“The Bird Man of Hakalau”
ハワイアン航空の機内誌「Hana Hou!」の2010年2月・3月号で生物学者であり写真家であるジャック・ジェフリー氏に関する記事が記載されました。(Volume 13, Number 1, February/March 2010)
ハワイ固有のロベリアの仲間たちを絶滅から救うために増殖したことや、それらの花の蜜をイイヴィが吸い始めたことなど、森林再生についてなど、ハワイの自然を守るための努力について書かれています。羽ばたいているイイヴィなど素晴らしい写真も見事です。
ウェブ上でこの記事を読むことが可能ですが、残念ながら機内誌のものとは全く異なった写真が使われています。
How do you keep Hawaii’s native bird alive?
どうやってハワイ固有の鳥達が生き続けられるようにするの?
Build them a forest.
森を作ってやるんだ。
Survivors in Paradise (Terra Episode 211)
蚊がハワイに持ち込まれたのは1826年だと言われています。捕鯨船とともにやってきました。蚊が媒介する鳥の感染病は、ハワイ固有の鳥達の減少の原因のひとつです。でも、アマキヒだけは病気に対する免疫がつき、標高が低く蚊が多いところにも再び棲めるようになってきました。他の種たちも絶滅に追いやられる前にアマキヒのように強くなれますように。
“The State of the Birds”
アメリカ合衆国の鳥達の減少に関するレポートによると、ハワイ固有の鳥達の93%が、気候変化による影響で絶滅危機に瀕する可能性があります。地球温暖化による海水位上昇により生息地を失い、過去の自然破壊により限られた範囲にしか残っていない森林環境にも変化が起き、特に個体数が少ない種で、限定された環境にしか生息しない種は、著しい環境変化に順応することができません。
高地の森林にのみ生息するカウアイ島固有のプアイオヒや、ハワイ島固有のアキアポーラーアウ(写真参照)などは気温の上昇による影響を受けやすいです。北西ハワイ諸島のレイサン島に生息するレイサン・ダックやレイサン・フィンチは海水位上昇による影響を受けやすいです。
気温が華氏55度(摂氏約12.78度)を超えないところでは、ハワイ固有の森の鳥達は蚊が媒介する鳥マラリア原虫は成長しません。そのような環境は現在は海抜約5000フィート(1524メートル)を超えるところですが、華氏で4度(摂氏で約2.22度)近く気温が上昇すると、鳥マラリアの影響を受けない標高の下限は現在よりも約1000フィート(約304.8メートル)ぐらい高いところになると推測されているそうです。そうなるとマウイ島固有のマウイ・パロットビルやアーコヘコヘは鳥マラリアに感染する危険にさらされやすくなります。
カウアイ島やオアフ島の森林地帯は、鳥マラリアが感染しやすい気温に達する場所が多く、今後気温上昇が継続すると、現在は季節による気温変化により安全なところの85%が、鳥マラリアの感染による問題を避ることができない地帯となってしまいます。そうなるとカウアイ島固有のアケケケやアキキキの個体数減少が加速します。
THE STATE OF THE BIRDS
2010 Report on Climate Change
United States of America
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