その他
貴重な経験
奈良岡 潤子さんからのメッセージ
本当に貴重な経験を有難うございました。
このハワイは本当に残し伝えなくてはならないね。それを担う、真剣なそして真摯なくみこさんは素晴らしいです。
私たちがそれを見て、意識を換えて。何ができるかを思う。日本においてもハワイでも。地球として考えるきっかけにもなると思います。
その種まきを、あれだけ真摯にして頂いたら、おざなりにはできないです。心に伝わるものがある。
いわゆるツアーガイドではない実際に自分が活動家であるくみこさんだからできることですよね。
リジェネラティブツーリズム(再生型観光)
観光の地球にもたらす悪影響を中和することに焦点を当てた「サスティナブルツーリズム(持続可能な観光)」の概念を超えて、「リジェネラティブツーリズム(再生型観光)」は、地元の地域社会と環境にプラスの影響を与えることに基づいています。形はさまざまですが、旅行者が地元で行われている活動などに参加することにより、有意義な体験をして、思い出だけでなく友達も作って帰ってもらうことが目的です。そうすれば、訪問者は住民からもより良い視点で認識されるようになり、社会全体にとって建設的なツーリズムとなります。
2023年には、下記のアメリカ合衆国の州や海外の国からのハワイに来られた訪問者が、ʻĀina Hoʻōla Initiativeの活動を手伝ってくださいました。
カリフォルニア州
コロラド州
フロリダ州
イリノイ州
マサチューセッツ州
ミシガン州
ネブラスカ州
ニューハンプシャー州
ニュージャージー州
ニューヨーク州
ノースカロライナ州
オハイオ州
オレゴン州
サウスダコタ州
テキサス州
ワシントン州
ウィスコンシン州
日本
カナダ
イギリス
オーストリア
ありがとうございました!
ハワイと関わるようになったきっかけ
パンデミック前の2018年12月に関西外国語大学・短期大学部同窓会のウェブサイトに掲載していただいた私のプロフィールに、コロナ禍が私の学びと成長の機会となり生まれたʻĀina Hoʻōla Initiativeのことを書き加えていただきました。これはハワイ・ネイチャー・エクスプローラーズの約20年間の活動から得た知識と経験の延長です。そして、そもそも私とハワイとの繋がりが生まれたのは、40年前にKansai Gaidai Hawaii Collegeに通ったことがきっかけです。その時には、まさかこのような深い関わりを持つとは夢にも思っていませんでした。
『ハワイ・ワークショップ 2022』
日本時間の2022年5月24日(火)にハワイ会ジャパンによりリアルとオンラインで同時開催された「ハワイ・ワークショップ 2022」では、コロナ禍以前と現在のサービスの変更点など 、販売に役立つポイントを絞った内容を中心にしたワークショップで、ハワイ会ジャパンのメンバーとハワイ州観光局と合計25社以上が参加されました。会場では、サプライヤーが出展したブースで直接情報が紹介され、私はオンラインで2021年1月に始めた水鳥の生息地の環境再生プロジェクトの話をさせていただきました。
バーチャルハワイ島ツアー、第2回目 (クリスマスオンラインツアー)
http://ptix.at/G24Qgw
クリスマスオンラインツアー
ハワイ島ヒロのクリスマスシーズンの様子に加え、ハワイの月の暦、星、マカヒキ、ロノやヒナ、カパ、アロハにつての話も交えて、オンラインだからこそできる、写真やビデオや資料を使ってのビジュアルなバーチャルツアーです。
日時(日本時間):12月19日(日) 10:00~約1時間
費用:1人 3,500円
媒体:オンライン(zoom)
主催:旅行会社ジェイエスティ
企画協力:ALOHI代表 小久保 聡美
http://ptix.at/G24Qgw
*** お申し込みされた方で、当日都合が合わなくなり、見逃された方には、当日の録画動画の配信がありますので、スケジュールに不安のある方も、安心してお申し込み下さい。
第6回ハワイ島自然科学ライブセミナー
第6回ハワイ島自然科学ライブセミナー
前半「カヌープランツ」ポリネシア人が持ち込んだハワイの植物
後半「ハワイ固有種の鳥たち」
日本時間の2021年3月28日(日)
午前9時から午前11時までZoomでのオンラインセミナー
午前8時半からセミナー開始までの約30分、そしてセミナー終了後の約30分は、個人的なご質問などをお受けすることができます。
100名様限定、無料です。
中高生、教職員向けですが、一般の方の参加も大歓迎です。
第1~5回にご参加していただけなかった方でも大丈夫です。
ハワイの鳥たちを守るためにご協力をお願いします。
いきなりショッキンな写真でごめんなさい。だけど、これはハワイの悲しい事実を証明する大事なシーンなんです。ハワイでは住民や観光客の一般的な行動範囲には、沢山鳥が住んでいますが、そのほとんどは外来種です。在来種(そのほとんどは固有種)は絶滅危機におかされています。プランテーションや牧場などのために自然環境が破壊されてしまったことも大きな原因ですが、人によって持ち込まれた蚊が鳥の感染病を媒介してることが、現在は最も致命的な問題です。以下は今行われているハワイの鳥たちを守るためのファンドレイジングGoFundMe “Help Save Hawaiian Birds: A’ole Mosquitoes Hawai’i “の情報を日本語に訳したものです。
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ハワイはハワイ在来種の鳥たちも含めて、世界で最も絶滅危惧種が多いところです。
ヒトがハワイに移住してきて以来77種を超える鳥たちが絶滅し、そのうち30種以上は人により蚊が持ち込まれてから絶滅しました。
1826年までハワイには蚊は存在しなかったのです! 蚊が致命的な鳥マラリ原虫や鳥ポックスウィルスを媒介して、貴重なハワイ在来種に感染拡大が進みました。現在残っている種も危険にさらされています。
特にマウイ島とカウアイ島は、温暖化により、在来種の鳥たちが残っている標高が高い環境に蚊の繁殖が広がってきています。
過去10年間に、種によっては個体数が50%、75%、98%も減少しました。このままでは、2100年までに、残りの鳥たちの多くは野生絶滅か、絶滅寸前となっているだろうと専門家たちは推測しています。
幸いなことに、蚊の繁殖を食い止めることができる先端技術の実用化がいくつか期待されています。
蚊がハワイに持ち込まれてから約200年経ってやっと今、安全に蚊を根絶させることが可能な解決法がいくつか開発され、ようやくハワイの在来種の鳥たちを破滅的な感染症を広げる蚊から守ることができる日が近づいてきました。
世界中ですでに広く使われている方法はボルバキア属細菌(Wolbachia)です。ボルバキアは世界中の昆虫の体内に高頻度で存在する共生細菌の一種です。面白いことに、雄の蚊と雌の蚊が、それぞれ異なるボルバキア属細菌株に感染していると、子孫を残せなくなります! この方法を用いて野生の蚊の個体数を96%も減少させたという研究例があります!
もう一つの方法は、遺伝子を編集するクリスパー(CRISPR)と呼ばれる最新の遺伝組み換え技術を利用して、雄の子孫しか残さないように雄の蚊の遺伝子を編集するというものです。(雄ではなく雌が鳥や人を刺す)この遺伝子が広がると、雄だけが存在するようになり根絶します。この技術はハワイの鳥たちを救うための初めての一番の望みです。 詳しくは https://abcbirds.org/biotechnology-hawaiis-invasive-mosquitoes/ をご参照ください。
ハワイの鳥たちを守るために、ハワイ大学ヒロ校の蚊の研究室では、ボルバキア属細菌(Wolbachia)とクリスパー(CRISPR)技術の開発と、野外での使用実現化に力を入れていますが、この非常に重要な研究を進めるためには資金援助が必要です。
ハワイの在来種の鳥たちの最大の脅威は明らかに蚊です。その次は時間です。新しい技術の開発、実験、実用化にかかる時間は、鳥たちに大きな影響を与えます。今までに例のない新しい技術が鳥たちを救うための望みを与えてくれますが、絶滅を食い止めるのが手遅れになってしまう恐れもあります。絶滅は永遠です。
ハワイ在来種の鳥たちを守るために、この重大な研究を支援してください。そして技術開発のスピードを上げるため協力ください。 GoFundMeを通して支援金を寄付することも可能(ハワイ時間の2020年8月15日まで)ですし、研究室へ直接寄付することも可能です。
第23回 極楽寺・稲村ヶ崎 アート・フェスティバル
第23回 極楽寺・稲村ヶ崎 アート・フェスティバルで、10月19日(土)17:00 – 18:30 に、ハワイのスペシャリスト近藤 純夫さんによる、ハワイの植物や鳥の進化についてなど、ハワイの自然に関する講座があります。
関西外語大学「輝く同窓生」
関西外語大学の「輝く同窓生」のページで紹介していただきました。
様々な業界で同窓生が活躍しているのは、とても励みになります。
関西外語大学ハワイ学舎(Kansai Gaidai Hawaii College)で学び始めた年は、ハワイ島キラウエア火山のプウ・オーオーが噴火し始めた1983年でした。この噴火は今年(2018年)の5月まで続きました。キラウエア火山も私も、共に新たな活動への準備の期間に入った気がします。次はどのようなエピソードになるのかわかりませんが、新たな展開、新たなチャプターへとシフトするタイミングです。
紹介していただけたことに心より感謝しています。そしてこのタイミング、大変ありがたいです。深い縁を感じます。
これを機に、直接的であっても間接的であっても、何かの形で同窓生と繋がりが持てればいいなと思っています。輪が広がるり、新たな縁が生まれますようにと願っています。
It is time to expand the horizons!
ハワイメンハナバチ
アメリカ本土では、ヨーロッパ原産のミツバチではなく、自然界に生息する在来の送粉者(花粉媒介者・授粉者)の存在の大切さ、種の多様性の大切さについての考えが強くなっているようです。農場とそのの周囲の環境が、在来種にとって良い環境となるように工夫されるようになってきたそうです。
世界一孤立した海洋島であるハワイ諸島では、たったの1種しかハチは定着していませんでした。ハワイメンハナバチはたったひとつの祖先種から、63種もの固有種に分化したハワイ固有種。世界中のメンハナバチの10パーセント占めています。海岸線から海抜3000メートルの環境まで、雨が多い環境から少ない環境まで、様々は環境に分布していました。それぞれの環境の植物の送粉・受粉してしてくれる大事な存在です。日本のメンハナバチに近い種だそうです。2016年10月にハワイメンハナバチ(a yellow-faced bee, Hylaeus)63種のうちの7種が絶滅危惧種に指定されましたが、これはアメリカ合衆国でハチが絶滅危惧種として指定されるのは初めてのことです。ハワイ固有植物とハワイメンハナバチは依存しあっているので、どちらも保護しなくてはなりません。この写真は、今月の新聞記事の一部。ナウパカにとまっているハワイメンハナバチ。
外来種であるミツバチは、同じ植物の蜜を取りますが、長い舌で蜜を取るので、受粉はしてくれません。また花に穴をあけて蜜を取るので、蜜だけを取って受粉してくれません。盗蜜者です。ミツバチがハワイ(オアフ島)に持ち込まれたのは1850年代。1890年代には、牧場の牛に食べさせるための飼料として南米原産のキアヴェという木が用いられえるようになりました。キアヴェが実をたくさんつけるように、受粉者としてミツバチが利用され、キアヴェの森がどんどん広がっていきました。同時に、キアヴェのハチミツが商業的に生産されるようになりました。なるほど・・・確かに、ハワイ島の西海岸はキアヴェが多い外来植物だらけの環境になっています。マウイ島もかなり広い範囲にキアヴェが繁殖しています。在来の植物にとっても、メンハナバチにとっても迷惑な話です。別の環境では、ストロベリーグアヴァの繁殖が問題になっていますが、ミツバチによる受粉が原因のひとつのようです。
ハワイにおける、外来種であるミツバチは、私たちが食べる野菜や果物の作物種の受粉をしてくれ、おいしいハチミツも作ってくれるけれど、ハワイの自然環境にとっては害にもなるので、バランスよく共存できる程度の繁殖でありますように。
下の写真は、最近私が撮ったもの。ハワイ固有のコットン「マオ」の花にとまっているメンハナバチ。現在は外来種のメンハナバチがハワイに定着しているそうなので、この写真のものは、どうかな。固有種でありますように。